“ハリウッドでいまいちばん災難に見舞われる男”
オースティン・エイブラムスも体内セットに興奮
本作『クジラに落ちた男』は、巨大マッコウクジラに丸呑みされた主人公の青年ジェイ(オースティン・エイブラムス)が、「クジラの体内」で酸素が尽きるまでの1時間という極限状態からの脱出に挑む物語。
劇場にて本作を鑑賞した観客からは、クジラの中で起こる様々な脅威に立ち向かうジェイ役のエイブラムスに対しての賞賛があがる中、「クジラの中の閉塞感にドキドキした…!どうやって撮影したのかとても気になる!」「あまりのリアルさに心臓バクバクでした」と 本作の舞台の大半を占める“クジラの体内”のリアルさについての驚きの声も寄せられている。

セットの舞台裏については、撮影前からキャスト陣からも注目を集めていた。主演を務めたエイブラムスは、クジラの体内を表現したセットについて「(クジラの体内を模したセットでの撮影は)この作品に取り組むうえでワクワクしたところの一つでしたね。これをどうやって実現するのか、まったくわからないし、今まで見たことがありませんでした」と驚きと共に語る。

『バイオハザード』(2026)をはじめ、「ウォーキング・デッド」『WEAPONS/ウェポンズ』(2025)など様々な作品の中で「災難」に巻き込まれてきたエイブラムス。そんな彼からしても今回のセットは圧倒的だったようで、「いったいどんな映像になるのか見当もつかないし、どうやって実現するのかもわからない。そんなふうに思う作品に出会えることは、なかなかありません。だから、僕自身、どうやってセットが実現するのかまったくわかっていなかったんです」と明かし、大きな好奇心を掻き立てられた様子が垣間見える。
クジラの体内を描くために、ハリウッドを代表する視覚効果クリエイターが集結
エイブラムスも興奮した、クジラの体内という未知の空間。これをスクリーンに出現させるため、ハリウッドを代表するクリエイター陣が集結した。
視覚効果監修には、『1917 命をかけた伝令』(2019)でアカデミー賞視覚効果賞を受賞、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した211日』(2012)、『NOPE/ノープ』(2022)など数々の名作を手掛けたハリウッドトップクラスのVFXアーティスト、ギヨーム・ロシュロンを迎えた。
また『エイリアン:ロムルス』(2024)、『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』(2025)などを手掛けた世界的な特殊効果工房Wētāワークショップも制作に参加。映画界を代表するクリエイターたちが集い、数か月に及ぶクジラの解剖学の研究と、デジタルモデルや模型による実験を経て、観客を文字通り“クジラの体内へと呑み込む”圧倒的で独創的なセットを誕生させた。
“ファンタジーのように見せない”——リアリティの為に製作陣が守った原則
全工程を通じ、製作陣が守った原則は、“実物の特殊効果も撮影後に仕上げる視覚効果も、SFやファンタジー映画のようにに見せないこと”。撮影監督のアーロン・モートンは「すべてに現実の根拠を感じられる必要がありました。体長80フィートのクジラの胃の中がどんな感触か実際に知る人はいません。それでも制作チームがクジラの解剖学に詳しくなったおかげで、科学的な正確さと現実味に集中できました」と製作スタッフの熱量に賞賛のコメントを残している。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)などを手掛けたプロダクション・デザイナーのラムジー・エイヴリーも本作に参加している。エイヴリーが最も恐れたのは、「観客を2時間ずっと、おぞましいものの中に閉じ込めてしまうこと」だったそう。暗すぎず、かつ見るに堪えない気味悪さを避けるため、テストを幾度も反復。最終的に胃の内側は、本物の肉や皮膚のような質感を持つ硬いシリコンで覆い、マットレス用フォームとキャンバス地を駆使した巨大な外殻を作成したことも明かされており、スクリーン越しの観客がクジラの胃の中のリアリティを感じることのできるよう、様々な工夫をしたことがうかがえる。
第一胃だけでも4種制作。過酷な状況を徹底的に作り込んだスタッフ陣
制作陣の熱いこだわりはこれにとどまらない。劇中、主人公ジェイが呑み込まれてから多くの時間を過ごすことになる体内は主に「第一胃」と「第二胃」で構成されている。呑み込まれたジェイが最初に入る場所の第1胃はなんと4種類も用意されたという。
様々な角度から撮影できるように設計されたセット2つのほか、側面が開き水を入れても漏れないクローズアップ用の「食べ物用の胃」、そして俳優をカメラの前で実際に一回転させることができる「360度回転用の胃」が用意され、製作総指揮のダグ・メリフィールドが「複数の胃を同時に動かす日は、まるで三つの舞台が同時に進むサーカスのようだった」と振り返るほど、現場は壮大な規模で進行していた。
さらに、胃酸で満たされた腸のような形状の「第二胃」には、スープのような滑りやすい液体が実際に注ぎ込まれ、過酷な撮影環境が徹底的に作り込まれたのだとか。
主演のオースティンすらも結末が想像できなかった“クジラの体内”は、実物セットでの過酷な撮影を経て、観客を圧倒する極限の「恐怖」と「没入感」へと昇華されている。エイブラムスが感じた「ワクワク」はどう映し出されるのか。ぜひ劇場の大スクリーンで体感してみてほしい。
映画『クジラに落ちた男』本予告|10月16日(金)劇場公開!
www.youtube.com『クジラに落ちた男』全国公開中
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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