「性愛」と「純愛」の境界線をたどる問題作、『シンプルな情熱』ダニエル・アービッド監督インタビュー【髙野てるみの『シネマという生き方』/コロナに負けない映画インタビューVOL6】
フランスを代表する女性作家アニー・エルノーが90年代に発表、自身と既婚の年下男性との愛の体験を赤裸々に綴ったベストセラー小説、『シンプルな情熱』。この小説が今また、フランス映画として蘇る。フランス映画界で今、最も期待される女優のレティシア・ドッシュと、元英国ロイヤルバレエのプリンシパルにして、異端のダンサーで男優の、セルゲイ・ポルーニンを起用。手がけるのは、レバノン出身の女性監督ダニエル・アービッド。リモートによるインタビューで熱く語った、彼女と作品をご紹介しよう。カバー画像:©photo by gilles-pansart