【インタビュー】「残された人がどう生きるか」を描く『兄を持ち運べるサイズに』中野量太監督
夜遅く、覚えのない番号から電話が掛かってきた。戸惑いながら電話に出ると相手は宮城県の警察官を名乗り、兄の死を告げた。『兄を持ち運べるサイズに』は作家村井理子が自身の体験をもとに綴ったノンフィクションエッセイ「兄の終い」を原作に、疎遠になっていた兄の急死をきっかけにバラバラになっていた家族が集結し、兄の人生の後片付けで様々な事実と直面する数日間を中野量太監督の脚本で映画化した作品だ。主人公を柴咲コウ、兄をオダギリジョー、兄の元妻を満島ひかりが演じている。公開を前に中野量太監督にインタビューを敢行。作品に対する思いを聞いた。(取材・文/ほりきみき)