あの短編作品『stay』が、持続可能で快進撃!映画祭での凱旋上映も見逃せない。藤田直哉監督ロング・インタビュー【髙野てるみの『シネマという生き方』/コロナに負けない映画インタビューVOL7】
映画制作は、出来上がった作品を劇場で上映し、観客に見極めてもらってこそ完成を果たすことになる。昨年、コロナ禍でリモートでの映画祭開催を余儀なくされた、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020」(以降、「SKIPシティ映画祭」)の短編部門入選作品として、審査員満場一致で、優秀作品賞を獲得した、『stay』という作品。短編でありながら、5月20日に閉館となってしまった「アップリンク渋谷」の最期を観とどけるがごとくの、一般上映も果たすという快挙に恵まれた。初映画監督として、手がけた作品が一挙に劇場公開までこぎ着け、奇しくも劇場閉館という場に居合わせる体験は、あまりに劇的である。そのことも気に...