フレンチ恋愛映画の大家、アンヌ・フォンテーヌ監督インタビュー。最新作『夜明けの祈り』では、「恋愛」から遠く離れた「慈愛」に挑みました。髙野てるみの『シネマという生き方』VOL.4
『ドライ・クリーニング』(97)『ココ・アヴァン・シャネル』(09)『ボヴァリー夫人とパン屋』(14)などで、男と女の恋や愛を描いて、高い評価を絶やすことのないアンヌ・フォンテーヌ監督。最新作は今までとは真逆な、事実にもとづく衝撃的な事件の映画化『夜明けの祈り』です。 愛なき行為の果てに誕生する新しい生命たち。これらを守った女性たちの戦いを静かに美しく描きます。隠された歴史の断片を拾い上げ、その暴力性や残酷さを愛の形に昇華させた監督のインタビューは、興奮に満ちていました。