File.6『 サム・メンデス 舞台人の底力』ナショナル・シアター・ライブで上映『ザ・モーティヴ&ザ・キュー』
【連載:大森さわこの“英国・映画人File”】
サム・メンデスは『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞を受賞した実力派監督。その後も大ヒット作『007/スカイフォール』、オスカー候補となった『1917 命をかけた伝令』、映画館が舞台の『エンパイア・オブ・ライト』などが話題を呼ぶ。舞台人としても華やかなキャリアがあるが、そんな彼の底力を見せる「ザ・モーティヴ&ザ・キュー」が2024年の7月、ナショナル・シアター・ライブの一本として日本にも上陸。メンデスの23年のヒット舞台だが、現地で生舞台を目撃した筆者がメンデス作品の魅力をふり返る。