シドニー・スウィーニーが演出の幅を広げてくれた―映画『リアリティ』ティナ・サッター監督インタビュー
アメリカで国家機密をリークしたとされる25歳の女性リアリティ・ウィナーがFBIから尋問された。2017年に発覚したリアリティ・ウィナー事件である。その音声記録に物語性を見出したティナ・サッター監督は、2019年に舞台「Is This A Room」を制作。台詞をすべて実際の記録から使用した実験的な舞台は批評家から「衝撃的な作品」と大絶賛を受けた。これを映画化し、尋問をほぼリアルタイムで完全再現したのが映画『リアリティ』である。サッター監督に企画のきっかけや演出、キャストについて話を聞いた。(取材・文/ほりきみき)