本作の完成披露試写会が行われ、池田エライザ、阿達慶、橋本愛、松居大悟監督、脚本の上田誠が登壇した。
さらに、SNSで募集した質問を発表。撮影中に印象に残ったエピソードについて聞かれると、池田は「友恵(橋本)と美雪が図書室で話しているシーンで、自由に話してもよくてちょっとしたアドリブもあって、本当に学生時代のように本についてコソコソ話してみたりして。ちょっとだけ友恵の素の部分が初めて垣間見えて、ときめきました」と橋本演じる友恵との友情を感じさせるエピソードを披露。阿達からは、「茂役の倉(悠貴)くんとの思い出。尾道のホテルで、ドアの向こうから『保彦~!保彦~!』と声が聞こえてきて、びっくりしてドアを開けたら倉くんがいて。翌日に倉くんとのシーンがある日だったので、一緒に練習してくれて、本当の同級生のようでした。倉くんが引っ張ってきれて、その後は温泉に連れてってくれたりお世話してくれました。優しくて、本当にお兄ちゃんみたいな存在でした」と青春を感じさせる素敵なエピソードを語る。
物語では大人になった美雪が小説家になることにちなみ、“もし本を出版するとしたら?”という質問に、池田は「SNSに載せきれないおうちの猫の写真がたくさんあるので、猫の本を作りたい」と語ると、猫に反応した阿達は、「猫でいうと僕、“あだちねこ”っていう自分のオリジナルの猫のキャラクターがあって。本当は犬を描きたかったんですけど、描けなかったので猫になったんです」と話を繋げる。「“あだちねこ”の大冒険を絵本で作りたい」と独特の世界観溢れるトークを繰り広げ、会場からは歓声が上がる。さらに松居監督も「猫繋がりで…。尾道って猫がめっちゃいるんですよ。細い道とかに猫がいるので、ロケで詳しくなったので、尾道の景色の中に猫がいる本もいいなと思いました」と共通しつつもそれぞれのカラーが出た猫本を提案した。

映画のタイトルにちなんで、「学生時代の“リライト”したいこと」エピソードを学生時代の写真とあわせて発表。池田は高校時代にギターを持っている写真を見せ、「当時カリスマJKみたいな感じで取り上げていただくこともあったのですが、その実はギターを背負って土手に行くような高校生でした。リライトするなら、ケンカするほど仲が良いというような友達との時間を作ってみたかったです。当時は友達がいてもお仕事で会えないこともあったので、距離を詰める勇気がなかったんですが、友達と喧嘩しちゃうくらい仲良くなって遊んでみたかったです。1人で土手に行ってる場合じゃなかったですね」と想いを馳せた。

続いて阿達は、中学時代の愛犬・アロハと映った寝顔の写真を披露すると、「実は高校時代の写真がなくて…。思い返してみたら、既に(事務所に)入所していてイベントにもあまり参加出来なかったので、高校時代に戻ったら、青春を謳歌…出来なそうだけど(笑)、写真をたくさん撮ったり思い出を作りたいです」と願望を語る。

腕をクロスして、メロイックサインをきめた中学時代の写真を披露した橋本は、「今だったら先生ともっとやり合えたと思う!あの頃は怒られても返す言葉がなくて落ち込んで帰るだけだったけど、今なら理詰めで言い返せると思う(笑)」と大人になったからこその独特の持論を語り笑いを誘った。

「僕の写真、要りますか(笑)?」と前置きした上田は、高校時代の写真を披露。「当時、ゲームのプログラミングをしていたのですが、地元のやんちゃな同級生に迫害されることを恐れて、表向きはバレー部やバドミントン部に所属していたんです」と振り返るが、ゲームを作って文化祭で演劇をし、そして現在がある一連の流れを考えて「スポーツは要らなかったのでリライトしたい。スポーツを辞めて、もっと早くものづくりを始めていればよかった」と語った。

松居も高校時代の写真を披露すると、「僕は小さい頃からずっと天然パーマで、それがすごく嫌だったんです。今だと、天パでよかったですねと周りから言われたりもするのですが、当時は受け入れられなくて一生懸命髪を引っ張ったりして…『そんなに気にしなくていいよ』と言いたい」とコメントすると、阿達は松居に「天パだったんですね!」とチャーミングな反応で場を沸かせた!
最後に観客に向けてのメッセージを代表して監督と主演の池田が。松居監督は「今日初めてこの映画を観ていただく皆さんのことを仲間だと思っています。ぜひ感じたままの感想を、誰かに伝えて広めていただけたら嬉しいです」、続けて池田は「内容について言語化するのが難しい映画。私たちが一昨年の夏に汗をかきながら尾道の風や匂いや音とか、不思議な出来事を砂浜の瓶に詰めるように閉じ込めてきたので、ぜひそれを目撃して、皆さんにとっての夏の出来事にしていただけると嬉しいと思います。そして、Rin音さんも素晴らしい曲(主題歌)を書いてくださったので、歌詞も浴びるように聴いてほしいです」とイベントを締めくくり、大盛況のなか舞台挨拶は終了した。
映画『リライト』公開記念前夜祭開催決定!
6月12日(木)18:30の回(上映前舞台挨拶)
場所:TOHOシネマズ 日比谷
登壇者(予定):池田エライザ、阿達 慶、久保田紗友、倉 悠貴、橋本 愛、松居大悟(監督)
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
料金:特別興行(均一)2,200円(税込)
(プレミアボックスシートは+1,000円)
映画『リライト』
6月13日(金)全国公開
出演:池田エライザ、阿達 慶、久保田紗友、倉 悠貴、山谷花純、大関れいか、森田 想、福永朱梨、若林元太、池田永吉、晃平、八条院蔵人
篠原 篤、前田旺志郎、長田庄平(チョコレートプラネット)、マキタスポーツ、町田マリー、津田寛治、尾美としのり、石田ひかり、橋本 愛
監督:松居大悟
脚本:上田 誠
原作:法条 遥 「リライト」(ハヤカワ文庫)
主題歌:Rin音「scenario」
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©2025『リライト』製作委員会