解散ライブまであと数カ月。残された時間をどのように過ごし、どのようなラストを迎えるのか――。グループを代表して、メンバーの秋本帆華と咲良菜緒が素直な思いを語ってくれた。
(撮影/久保田司 取材・文/宮田英一郎)
トムとジェリーのような2人の関係

──長く活動を続けることができた要因は何だと思いますか?
秋本 いい子たちが集まったグループだから、かな。
咲良 それは間違いない(笑)。
秋本 まじめに答えると、メンバー同士で思っていることがあれば溜め込んだりすることなく言うことができる、そういう関係を築けたことが良かったのかなと思う。
咲良 メンバー同士もスタッフさんも風通しが良くて、フラットな関係性だったんです。メンバーそれぞれの個性を否定することはないけど、グループとして見た場合こっちの方がいいんじゃない?と思ったら、お互いに遠慮することなく言い合っていました。そうやって意見をぶつけ合うことができたのも、全員が「最終的にはTEAM SHACHIのため」という共通の考えや意識を持っていたからだと思うんですよね。
──では、秋本さんと咲良さんの関係を言葉にするなら?
秋本 トムとジェリーみたいな関係だなって思います(笑)。
咲良 帆華がトムで私がジェリー。
──喧嘩もするけど、なんだかんだで仲良し?
咲良 喧嘩はまったくしないですよ(笑)。じゃれ合っているだけで。
秋本 菜緒に「こうした方がいい」と言われて、私がそれを実行する役割というか。初期の頃は、私がなかなか前に出られない性格なので、いつも菜緒に背中を押してもらっていました。
咲良 ただ、メンバーが6人いた時代と4人になった時代ではそれぞれの役割が違っていて、メンバー同士の関係もどんどん変化しているような気がします。それで言えば、最近の帆華と私の関係をひと言で表すと……〝グルメ友達〟かな。
秋本 あはは。菜緒とご飯に行く回数が一番多い。
咲良 あ、そうなんだ? 一番なの? それはうれしいかも。
──プライベートで食事に行く?
秋本 2人でも普通に行きますよ。ご飯を食べてから「この後、サウナ行く?」っていう流れがあって。菜緒と2人でプライベートで川サウナにも行ったよね。
咲良 帆華と遊ぶときはダラダラ過ごすことがなくて、本当にサッパリしているので、すごくラクなんです。目的を一緒に楽しむ仲間みたいな。
秋本 だって、いつでも会えるもん。
咲良 そうだね(笑)。ゆっくり食事をしたい子とか、話し込んじゃう子だと、目的以外にプラスアルファでいろいろ付き合わないといけないじゃないですか。帆華と遊ぶときは、それが絶対ないので誘いやすいんです。気になるお店や、やりたいことがある場合、目的達成のためにスッと行ってサクッと解散(笑)。
秋本 ツアーが終わって、次の日のオフに「サウナ行かない?」って誘ってくるんですよ。
──「オフの日にわざわざ会わなくてもいいか」とは思わない?
咲良 お仕事の話とか、ちょっと重めの話をしないからいいのかも。帆華とはそういう話題に絶対ならないのがわかっているから。だから、サウナに誘いたいだけ……というか。
秋本 ちょっとちょっと(笑)。秋本帆華と一緒にサウナに行きたいんでしょ?
咲良 胃袋を満たしたいけど、ひとりでご飯屋さんに行くのはちょっと……というときも誘いやすいんだよ。お互いのスケジュールをアプリで共有しているから「この時間だったら空いている」というのがすぐわかるし(笑)。
秋本 私のことが好きだから、でしょ?
咲良 え? そうそう(笑)。
──解散後はしばらくお休みできそうですか?
咲良 どうなんだろう? 年内くらいはゆっくりしたいですけどね。
秋本 旅行とか、のんびり過ごす時間があるといいよね。
咲良 帆華、昔からずっと「エジプト行きたい」と言ってなかった?
秋本 うん。エジプトでピラミッドを見てみたい。エジプトっていろんな不思議が隠されているじゃないですか。それを自分の目で見て確かめたいです。スフィンクスの耳の裏に地下に行けるスイッチがあるとか……。
咲良 オカルト系?
秋本 そういうロマンを感じたい(笑)。