「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて連載中の宮崎周平による人気コミック『僕とロボコ』が、満を持して劇場アニメとなり4月18日(金)より全国公開。TVシリーズから主人公・ロボコを演じてきたチョコレートプラネット・松尾 駿が、ジャンプ漫画の主人公のような夢のある自身の声優体験について語った。
(撮影・取材・文/SCREEN+Plus編集部)
画像1: チョコプラ20周年イヤーは、ふたり揃って劇場版『僕とロボコ』に出演でスタート!

――『僕とロボコ』がTVアニメから進化しました! 劇場版ならではの面白さを教えてください。

話が壮大で、劇場版らしい内容になりました。昔、僕らが観ていたジャンプ映画のような感じです。きっと満足できる内容だと思います。ロボコを演じて楽しくもあり、大変なところもありましたが、ジャンプ映画の主演ですから、座長として頑張ろうという想いでした。

――座長らしさはどのあたりで発揮されたんですか?

座長といっても声優としてはいちばん下っ端なので、一緒に演じている津田(美波)さんが休憩時間に入ると、サっと扉を開けるとか……。僕がいちばん下なので、すぐに津田さんが部屋を出られるようにしていました! 津田さんには色々教えてもらっているので、僕の中では師匠ですから、それは当たり前のことです。座長でありつつもいちばん下なので、そこはしっかりわきまえてました(笑)。

――ボンド役の津田さんとご一緒される機会が多いとのことですが、どういったやり取りをされていたんですか?

津田さんとはボンドとロボコの掛け合いが多いので、一緒に録ることが多いんです。TVシリーズの最初の頃、僕がよく分かっていない時に、津田さんが「こうやってやるんですよ」って全部を教えてくれて、習いながら録っていました。例えば、台本に自分のいうタイミングを書き込んだりするんですが、「セリフが次のページにまたぐ時は(同じ)ページ内に次のセリフを書いておくと、めくる音が入らないよ」と教えてもらったりしました。TVシリーズから少し期間が空いたのですが、今回の劇場版は「実践編」みたいな形で、津田さんと一緒にやらせてもらった感じです。学んだことの集大成みたいな感覚。これまでTVアニメで培ったものを劇場版ですべて出し切りました!

――今回、劇場版ということで、声優さんたちも豪華です!

本当に意味わからないくらい豪華ですよね。自分が観ていたアニメの声優の方々で、そういう凄い声優さんたちと、バラエティ番組ではなくアニメ映画で絡めるなんて、これが最後かなと思いました。小学校時代の自分に話したらびっくりすると思います。レジェンド声優さんたちの声が入った映像を観てから、自分の声を入れるとテンションが上がりました。

――それはテンション上がりますね!

野沢雅子さんなんて、物心ついたときから声を聞いていた方ですから凄いことですよ! バラエティ番組で共演することはあっても、声優のフィールドのアニメ映画で共演、ましてやこちらが主演で……って意味わかんないですよね(笑)。こういった取材を受けるにつれ、どんどん凄いことになっているなと実感しています。まだまだ色んな仕事があるんだなぁ……。

――TVのバラエティ番組がきっかけで「僕とロボコ」のオーディションに呼ばれたそうですね。

色んな仕事をしている人にお話を聞きに行く番組ロケで、集英社のジャンプ編集部にお邪魔させていただいたんです。その時に「僕とロボコ」の作家の宮崎(周平)先生を紹介されて、「ゆくゆくはアニメ化したいですよね」と話されていたので、「その時はぜひ僕を使ってください!」と半分冗談でアピールしたんです。TVアニメになる時に、先生がそのやり取りを憶えていてくださってオーディションに声が掛かりました。言っておくもんですね(笑)。

――漫画の「僕とロボコ」を初めてご覧になった時の印象を教えてください。

ギャグマンガって、正直、子どもの頃は面白いと思って読んでいたんですけど、大人になって、ましてや芸人なんでギャグマンガで笑えるのかな……と思っていたら、フツーに面白くて。「何、コレ! こんなに面白いんだ?」と。宮崎先生ってすごいなと思いました。

――松尾さんが幼い頃、ジャンプは読まれてました?

毎週、買っていました!僕らの時は、「SLAM DUNK」、「ろくでなしBLUES」、「ドラゴンボール」などが連載していました。中でも、僕は「こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」が父親の影響で好きでしたね。100巻くらいまでは持ってましたね。「こち亀」って、色んな情報を教えてくれるじゃないですか。何年も先のことを秋本先生が描いてらっしゃってて。今考えると、絶対に毎週、連載を描くだけでも忙しいのに、色んな情報を調べて取り入れてらしたと思うと、本当に凄い方だなと思います。

This article is a sponsored article by
''.