01:ティーンエイジャーまではフツーの少女
イスラエルでエンジニアの父と教師の母の間に生まれたガル。母側の祖父母は、第二次世界大戦でのホロコーストの生存者だった。妹とともに一般的なユダヤ人家庭で成長したガルは、高校では生物学を専攻。
当時から他の女子生徒に比べて高身長だったので、バスケットボールやバレーボールが得意だったとか。初めてのバイトは、ベビーシッターとバーガー・キングの店員。そして大学では法律と国際政治を専攻し……と、ティーンエイジャーまでの経歴をまとめると、どこにでもいそうな少女だったみたい。
02:兵役が女優業に役立った!
「兵役を経験した女優」ということですっかり有名になったガルだが、母国イスラエルでは女性にも兵役義務があるので、これは当然のこと。20歳でイスラエル国防軍に入隊した彼女は、戦闘員のトレーナー役として2年間を過ごした。
アメリカの雑誌「Maxim」の「イスラエル軍の女性たち」という特集に21歳のガルの写真が掲載され、その写真はニューヨーク・ポストの表紙も飾った。女優としてのブレイク作となった「ワイルド・スピード MAX」に抜擢されたのも、兵役経験が大きな決め手。ジャスティン・リン監督は、武器の知識もあるガルに合わせて脚本を書き換えた。もちろんワンダーウーマン役でも戦闘トレーナーとしての経験が生かされている。
03:ボンドガールを逃していた
2004年度のミス・イスラエルに選ばれた大学生のガルの美貌に、キャスティング・ディレクターが惚れ込み、女優としての活動をバックアップ。最初に受けたオーディションは、「007/慰めの報酬」のボンドガール、カミーユ役だった。残念ながらカミーユはオルガ・キュリレンコに決まってしまったが、その数ヶ月後にイスラエルのドラマで女優デビュー。さらに数ヶ月後、同じキャスティング・ディレクターの後押しで「ワイルド・スピード MAX」のジゼル役を勝ち取った。急展開でスターへの道が開けたことに!
04:2ヶ月に一度、秘密クリームをゲット
30代になったガルはトップスターとして、もちろん外見のメンテナンス作業はマスト。その美しいお肌を保つために、彼女は2ヶ月に一度はテルアビブのビューティー専門家の元に通っているという。日常で使うスキンケア用のクリームを処方してもらうためだ。
現在はロサンゼルスを拠点としているので、強烈な日差しが悩みの種だそうで、日焼け止めや、化粧を完璧に落として就寝することなどは、何が何でも守っている。ただし自分でメイクすることは、そんなに得意ではないと告白。仕事以外ではスッピンに近いことが多い。
05:夫は不動産業でホテルも所有
友人に招かれた砂漠でのパーティで出会い、交際に発展したのが、不動産開発業を営むヤロン・ヴァルサノ氏。2008年、二人はめでたく結婚した。ガルより10歳上の彼は、身長が185cm(ガルは178cm)。
その後、二人の娘、アルマ、マヤを出産したガル。夫婦はテルアビブの5つ星ホテルを所有し、経営を支えたガルは、なんと自ら客室のシーツを取り替える手伝いもしたとか。ホテルは2015年にロシアの大富豪に売却されたが、その額は2600万ドル(約29億円!)。映画出演だけでなく、不動産業でも莫大なお金を動かしているのだ。
06:犯罪がらみの映画&役が多い
「ナイト&デイ」では、トム・クルーズが演じるCIAエージェントと密会するセクシー美女ナオミ役。「トリプル9 裏切りのコード」では武装集団リーダーの恋人であり、イスラエル系マフィアの女ボスの妹。この2作でガルは、セクシーな魅力もたっぷり振りまいていた。さらに「クリミナル 2人の記憶を持つ男」では、死亡したCIAエージェントの妻を演じ、「Mr.&Mrs.スパイ」(DVD発売)でもコメディながらスパイ役。
「ワイルド・スピード」や、脇役で出た「デート&ナイト」も含めると、ワンダーウーマン役以外はすべて犯罪がらみで、危険な香りが漂う役ばかり。
07:趣味はバイク…というのはウソ!?
「ワイルド・スピード MEGA MAX」ではバイクを運転するシーンもカッコよくこなしていたガル。
プライベートでもバイクに乗るのが大好きで、愛車はドゥカティ・モンスターS2Rのブラック……などという情報がまことしやかに流れたが、これは本人が否定。「二児の母親としてバイクに乗るわけない。でもこういう間違った情報もサラッと流すことにも慣れたわ」と余裕のコメントを出している。バイクは乗りこなせるが趣味ではないようだ。
08:バーガーとアイスに目がない
ワンダーウーマン役のための特殊な訓練以外で、ガルが日常的に行なっているのは、TRX(吊るされたベルトを使うトレーニング)やパドルボーディング(サーフボードに立ってオールでパドルする)だとか。
食べることは身体にとって重要なので、過剰な食事制限はしていないというガル。運転をしながらとか、電話をしながら食事をすることが大嫌いで、食べることに集中したいタイプなのだ。大好きなのは、ハンバーガーとチョコレート入りのアイスクリーム。役のためのダイエット期間では、それら好物がアボカドのトーストとプロテインに切り替わる。
09:チーム「ワイスピ」との深い絆
「ワイルド・スピード」の共演陣とは撮影中にかなり仲良くなったようで、ワンダーウーマンを演じる際の肉体改造法について、ガルはドウェイン・ジョンソンに細かいアドバイスを求めた。もちろんポール・ウォーカーとの友情も育まれた。
ポールが交通事故で急死した直後、ガルはツイッターで彼を「ブラザー」と呼び、ショックと哀悼の気持ちを切々と書き込んだ逸話は有名。
10:実はおっちょこちょい?
ビバリーヒルズの有名レストランで、パティ・ジェンキンズ監督や共演者のロビン・ライトら「ワンダーウーマン」チームの再会ディナーが催されたが、到着したガルのうなじあたりに白い紙切れが……。よく見ると、それはセーターに付いたままの値段のタグ。親切なドアマンが指摘し、外してくれた。その間もガルは自分の失態に大笑いしていたという。じつは慌て者の一面も!?
11:夢は振付家だった
大学で法律などを専攻する以前、ガルの将来の夢のひとつは振付家になることだった。そんな彼女のダンスの才能は、グッチの「バンブー」というフレグランスのキャンペーン映像で確かめることができる。この映像には、彼女が全裸でピアノを弾く姿も収められており、なまめかしさは半端じゃない!
ダンスだけでなく歌も得意なガルは、母国イスラエルでは人魚のコスチュームで歌のパフォーマンスを披露したりしている。