最新インタビューを通して編集部が特に注目する一人に光をあてる“今月の顔”。今回取り上げるのは、人気コミックの映画化「ワンダーウーマン1984」で再び美しきスーパーヒーローを演じるガル・ガドット。世界中の女性たちのアイコン的存在になったワンダーウーマンの魅力について語ってくれます。

圧倒的な美貌を兼ね備えた、世界が認めるワンダーウーマン

ガル・ガドット

2004年にミス・イスラエルに選出され、モデルとして活躍し、女優業も始めて、2009年の「ワイルド・スピードMAX」でハリウッド・デビュー。その後「バットマンvsスーパーマン」(2016)でワンダーウーマン役に選ばれる。今後の公開予定作に「ナイル殺人事件」(2021)など。08年に結婚して現在は二人の娘の母親でもある。1985年4月30日、イスラエル生まれの35歳。

前作「ワンダーウーマン」(2017)で女性だけが住む島セミッシラから、人間界へやってきたアマゾン族の王女ダイアナ=ワンダーウーマンを見事に演じきり、一躍世界中の賞賛を浴びることになったガル・ガドット。

その彼女が、再びワンダーウーマンの大活躍を監督のパティ・ジェンキンスと共に作り上げた。高い戦闘能力と超人的な身体能力、圧倒的な美貌を兼ね備えたワンダーウーマンのイメージはそのままに、今度の「ワンダーウーマン 1984」は舞台が第一次世界大戦下から、ぐっと現代に近い1984年のアメリカに設定されている。

ダイアナもスミソニアン博物館に勤務しているなど、いくつかの変化は見られるが、基底に流れるものは変らないと言ってよさそうだ。

私は自分が世界に発信しているメッセージに責任を持ち、それを支持し、このメッセージはポジティブなものだと言いたい

── ダイアナは前作の70年後にいるという設定ですが、彼女に何が起こったのでしょう?

『前作の彼女は人間界について何も知らなかったから観察して学んでいくしかなかった。でも今度は彼女はすでに人間界の一員になっている。

人間の複雑さも理解していて、同僚もたくさんいて、彼らには温かく接するけど、誰とも深い付き合いはしていないの。セミッシラの知人もいないし、スティーブを失ったし、再び辛い別れをすることを経験したくないと思っているの』

── 前作の大ヒットによって、今回はさらにプレッシャーなど感じますか?

『一作目の時は自分たちにどれだけの力があるか証明しなくてはならなかった。私もパティ(ジェンキンス監督)も含めてね。パティがどんなストーリーを伝えたいか明確なビジョンを持っていたことがヒットにつながった要因の一つだと思うんだけど、女性が主人公であるとか、そういうことはあまり意識していなかった。

今度は人々の期待の基準値がさらに上がってしまったので、それにどうやって応えるかが難しかったけど、前作と全く異なるストーリーで、続編ではなく新しい作品と考えているから、期待とかそういうことは考えないようにしたわ。

人を喜ばせようとすると、自分を喜ばせないことになったり、他人も喜んでくれないことになったりするから。ただ私たちやダイアナが正しいと思うストーリーを追いかけることに専念したわね』

── 前作で亡くなったはずのクリス・パイン演じるスティーブがまた登場していますね。彼とダイアナの関係はどのように変るのでしょうか?

『ダイアナは前作では初めて恋をする設定だった。今回スティーブと再会するけれど、より大人な段階にステップアップするわ。

彼女は70年も彼を待っていたのよ。その間に他の誰も愛さなかった。以前と違うのはほかにもあって、今度はダイアナが今の世界をスティーブに教えてあげるの。彼は新しいものに興奮し、嬉しそうでもある。ダイアナもそんな彼の眼を通して世界を再発見するのよ』

── スティーブが驚く80年代という時代設定の魅力はどこだと思いますか?

『経済的にも、ファッション、音楽、アートでも世界が頂点にあったような時代。全部がポップでカラフルで楽しいものだったと思う。改装したショッピングモールなんて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいだった!

前作の時代はまだ国会議事堂に女性が入ることが禁じられていたくらいだから、80年代の方が女性にも自由やチャンスがあるわ。でも大きな意味での公平さはまだなかったの』

── クリスとはアクションも一緒にこなすんですよね?

『これまで皆さんが見たことのないようなアクションが出て来るわ。二人の戦いはクレージーなダンスみたいで、とにかく度肝を抜かれると思うわ。私自身もとても興奮しているくらい。二人が車で敵と戦うシーンがあるのだけど、とてもエキサイティングよ』

── 今回の悪役の一人はクリステン・ウィグですね。チーターを演じるんですよね?

『クリステンはとってもチャーミングで楽しい人。この映画で皆さんもきっともっと彼女が好きになると思うわ。人を笑わせるということは最も難しいスキルが必要だと思うのだけど、タイミングや洗練さも重要で、全く異なるレベルの演技が要求されるものだけど、クリステンはそれが最も得意という強みがあるわ』

── ところでワンダーウーマンは小さな女の子たちにとってもアイコニックな存在といえそうですね。そこに何か特別な責任のようなものを感じますか?

『いろいろな人から何回も「ワンダーウーマン」はMe Too運動やTime’sUp 運動に火をつけたとか、きっかけになったと言われた。もしそれが何かインパクトを与えたとすれば、感謝もするし、そのメッセージを伝えることができたことを嬉しく思うし、謙虚な気持ちにもなる。

ラッキーなことに私は一度も性的な暴力を受けたことなどないけれど、女性として、二人の子供の母として、お互いを尊敬しあい、愛しあい、相手から何かを得るために相手の意に反して権力を使ったりすることのない世界に生きたいと思う。私がロマンチックでナイーブなのかもしれないけどね。

そういう意味でも私にとって本作は重要で、それ以上のものでもあると考えているわ。若い世代や子供たちは、情報が氾濫している中で何が現実で何がそうでないか、わからなくなっている。私は自分が世界に発信しているメッセージに責任を持ち、それを支持し、このメッセージはポジティブなものだと言いたい。

異なる人も受け入れ、少し愛してあげてほしい。パティはこのプロジェクト全体を素晴らしい形で盛り上げているわ。私はそのプロジェクトの一員として、このストーリーを伝えることができて誇らしいの』

公開が2021年に延期になってしまったもうひとつの新作「ナイル殺人事件」も早く見たいものだ。

「ワンダーウーマン 1984」公開中

画像3: “最強戦士”ワンダーウーマンの魅力についてガル・ガドットが語る【今月の顔】

“最強戦士”ワンダーウーマンが、禁断の力を手にした実業家マックスと正体不明の敵チーターを相手に、たった一人で人類滅亡の危機に立ち向かう。そして真のヒーローだけが纏うことを許されるゴールドアーマーとは?

監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ペドロ・パスカル、クリステン・ウィグ
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