※「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のネタバレがいっぱい詰まっています。まだ見ていない人は注意しましょう。
座談会メンバープロフィール
紀平照幸
アメコミ映画はもちろん、007からホラーまでエンタメなら何でもOK、そのうんちくの広さは海の如しと評判の映画ライター。好きなキャラクターはキャプテン・アメリカ。
杉山すぴ豊
アメコミ映画界の神と崇められているが、意外とフットワークは軽く、SCREENや映画パンフレット、トークショーまで幅広く活躍。好きなキャラクターはスパイダーマン。
横森文(聞き手)
アメコミ映画からアニメ、「スター・ウォーズ」まで得意分野は幅広いうえに、劇団主宰、フィギュアコレクターなど七色の顔を持つ。好きなキャラクターはベビー・グルート。
第1・2回はこちらから!
第1回
第2回
マーベルは「X-MEN」シリーズやデッドプールも楽しみ
紀平照幸:
まあとにかく、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェイズ3は次の2019年5月3日全米公開の「アベンジャーズ4」で終了。その後フェイズ4に入るわけだけれど、そこで詳細まで発表されているのは、来年7月5日に全米公開の「スパイダーマン:ホームカミング2」だけ。これは悪役がミステリオ、元特撮技術者でSFXやバーチャル・リアリティを悪用して犯罪を繰り返すんだよね。で、演じるのがジェイク・ギレンホール。
杉山すぴ豊:
で、今度はヨーロッパが舞台。
横森文:
また学校の行事で行くんじゃない?
杉山すぴ豊:
噂ではブラックパンサーが出るって話も。まあワカンダはヨーロッパに近いからね。
横森文:
そういえば、いよいよ12月に公開される「ヴェノム」は?
杉山すぴ豊:
ヴェノムは異星の寄生体シンビオートがとり憑いたもの。スパイダーマンと戦うけれど、もともとはヒーローになりたがっているんです。後にスパイダーマンと和解し、スパイダーマンがNYを守るなら俺はサンフランシスコを守る…ってことになるわけ。「ヴェノム」の予告編でサンフランシスコが映っていたから、そのストーリーラインは踏襲するんじゃないかな。
紀平照幸:
実験がきっかけでヴェノム誕生になっている可能性もあるね。あとソニー・ピクチャーズでは、スパイダーマンのスピンオフ作品「シルバー&ブラック」がどうなっているのか。これも楽しみ。
杉山すぴ豊:
ディズニーでは2020年に3本、MCUの映画が作られることになってるけど、そのうちの1本が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」になることが決定。
紀平照幸:
つまり「インフィニティ・ウォー」で消えたスパイダーマンやガーディアンズの面々が戻ってくるのは確実ってわけだよね。ただフェイズ4って、公開日だけは発表になっているけれど、どのキャラクターの映画なのかはまったく発表されていない。演じるスターもガラリと変わるらしいしね。
杉山すぴ豊:
まあ新しい人を入れるのなら、区切りをつけて世代交代しないと無理ですよね。
紀平照幸:
あと新キャラの映画化の話もある。例えばシャン・チー。彼はカンフーの達人なんだよね。それからミズ・マーベル…ってキャプテン・マーベルとは別なんだけど、こちらはムスリムのヒロイン。「ブラックパンサー」が当たった影響でマイノリティなヒーローたちにも陽が当たるようになってきているよね。当然「ブラックパンサー」の続編も作られるでしょう。ただしこれらはまだ企画段階の話。ゾンビサイボーグソルジャーのデス・ロックの話もあるらしいし、新たなTVシリーズも始めるって話だし、まだまだMCUは広がる。
杉山すぴ豊:
かたや「XーMEN」シリーズも「XーMEN:ダーク・フェニックス」が来年2月公開となりましたね。
横森文:
ジーン・グレイの抑制できない別人格、ダーク・フェニックスが暴走する話ですね。
杉山すぴ豊:
「XーMEN」のスピンオフ「ニュー・ミュータンツ」も楽しみ。「IT/イット〝それ〞が見えたら、終わり。」のヒットでホラーブームが起きたけど、それに乗っかってこちらも5人のミュータントが悪霊と戦うという展開。ちなみにデッドプールはもともとニュー・ミュータンツの一員なんですよ。
紀平照幸:
しかもデップーって、あちこちの映画に顔を出すという噂がある。チャニング・テータム主演の「ガンビット」にも出るみたい。さらにXフォースのスピンオフ映画も進行中らしいし。