(文・石井エリカ)
複雑な心情が絡んでビタースイートな【大人のキス】4選
若かりし頃とはうって変わって、それぞれの事情が複雑に絡まり、自分の気持ちだけで突っ走れないのが大人の恋。そんな揺れ動く大人のキスは、いつだって私たちをロマンティックな気分にさせてくれるはず。
スローダンス中のキスは優しく情熱的
『マディソン郡の橋』
運命のいたずらに翻弄される大人たちのキスは、家族が留守中のダイニングで。出会って2日目、ディナーのあと、スローなダンスに身を任せながらするキスは、お互いを慈しむかのように優しく、胸に秘めた情熱を感じさせます。しかし、彼女の指には指輪が…イーストウッド監督の演出が憎い。雨の交差点での別れのシーンは、号泣必至。
『マディソン郡の橋』
The Bridges of Madison County(1995)
監督/クリント・イーストウッド
出演/クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ、アニー・コーリー
STORY
マディソン郡の主婦(メリル・ストリープ)は中年写真家(クリント・イーストウッド)と不倫の恋に落ちる。それは四日間だけの、しかし生涯一度の恋だった。
離れざるをえない二人のキスがグッとくる
『とらわれて夏』
指名手配犯との逃避行を試みるも、あとちょっとのところで発見されてしまう二人。別れのキスシーンがグッとくるのは、二人の愛を育むシーンが素敵だからこそ。なかでも脱獄囚のフランク(ジョシュ・ブローリン)とピーチパイを作るシーンは、じっとりとした暑さ、お互いの体温、桃のむっとするような甘い匂いまで漂ってくるようで、なんとも官能的…!
『とらわれて夏』
Labor Day(2013)
監督/ジェーソン・ライトマン
出演/ケイト・ウィンスレット、ジョシュ・ブローリン、トビー・マグワイア
STORY
シングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット)とその息子は逃亡犯(ジョシュ・ブローリン)を自宅に匿う。奇妙な共同生活の中で三人は心を通わせていく。
コンプレックスを抱える彼女へのキスの嵐
『エターナル・サンシャイン』
“記憶除去”の手術中に、クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)の大切さに気づいたジョエル(ジム・キャリー)。とある日のベッドでの会話。幼い頃、自分の顔がコンプレックスだったと打ち明ける彼女に、彼は「君は美しい、きれいだよ」と言いながらたくさんのキスを浴びせます。記憶を消しても、「うまくいきっこない」と分かっていても、結局惹かれてしまう。恋って複雑!
『エターナル・サンシャイン』
Eternal Sunshine of the Spotless Mind(2004)
監督/ミシェル・ゴンドリー
出演/ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト
STORY
恋人のクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と喧嘩別れしてしまったジョエル(ジム・キャリー)は思い出を消すため“記憶除去”の手術を決意する。
幸せだった頃のキスが破局の悲しみを増幅する
『ブルーバレンタイン』
“鬱になる恋愛映画”と名高い名作がこちら。幼い子供を抱えた中年夫婦の生活と並行して進められる、出会った頃の二人の恋。学校終わりに駆け付け、放課後のキスをするシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)とディーン(ライアン・ゴズリング)。彼が弾くウクレレの音色に合わせて、彼女がタップダンスを披露する。この頃の二人が眩しすぎて、鬱になるのも納得…。ラストの悲しみがより一層胸に迫ります。
『ブルーバレンタイン』
Blue Valentine(2010)
監督/デレク・シアンフランス
出演/ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ、マイク・ヴォーゲル
STORY
結婚7年目で破局寸前のディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)の夫婦。だが二人にも愛に満ちた若い時代があった。
あなたが選ぶ大人のベストキスはどれ?
ここでは【大人のキス編】として4本の作品をご紹介しましたが、あなたの印象に残っているBESTキスはどれですか? ぜひ投票してみてください。クリックした作品の一言トリビアもご紹介!
第1弾【青春のキス編】はこちら!
第3弾【雨の中のキス編】はこちら!
第4弾【危険なキス編】はこちら!
第5弾【女性からのキス編】はこちら!
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