くまのプーさん
2018年9月18日公開「プーと大人になった僕」で話題のプーさん
英国人作家A・A・ミルンが、1926年に息子クリストファー・ロビンのために書いた短編集『クマのプーさん』に登場。挿し絵は画家E・H・シェパードが手がけた。その後、ウォルト・ディズニーは娘が夢中になっているこの物語の映画化を考え、3本の短編に続き1977年に長編アニメーション映画「くまのプーさん」を製作。世代を越え世界中で愛される人気キャラクターとなった。
「くまのプーさん」作者はこんな人
作者は1882年にロンドンで生まれたスコットランド人のA・A・ミルン。学生時代から作家を志し、推理小説や児童文学の作家として活躍した。『くまのプーさん』は1920年に生まれた息子クリストファー・ロビン・ミルンのために書かれたもの。息子が持っていたテディベアから物語を思いついた。小説としては『クマのプーさん』が1926年に発表。
ピーターラビット
リアルなタッチが美しいいたずらウサギたち
明るい青色の上着を着込んだ、いたずら好きの愛らしいうさぎ、ピーターラビット。そんなピーターを中心に写実的に描かれた動物たちのにぎやかな日々を綴った児童書が原作。1902年に発表された同シリーズは全部で24作品あり、累計発行部数でなんと1億5000万部を超えているとか。またピーターのお父さんは人間にとらえられてパイになってしまったという衝撃展開など、カワイイだけじゃなく現実の厳しさがチラリと見えるのが英国風。
「ピーターラビット」作者はこんな人
作者はビアトリクス・ポター。1866年にヴィクトリア時代の上位中産階級に生まれたが、孤独に育ったためペットをたくさん飼育し動物の画が上手に。元家庭教師の子に送った手紙がきっかけで1902年に『ピーターラビットのおはなし』を出版。
パディントン
ダッフルコートがお似合いの紳士的な子グマ
主人公は南米のペルーからイギリスにやってきた、マーマレードが大好きな紳士的な子グマ。ロンドンのパディントン駅でブラウン夫妻と出会い、彼らにパディントンと名づけられ、家族として迎えられることに。そんなパディントンが、さまざまな騒動を起こしつつも街の人気者になっていく様子を追った児童文学。今や40以上の言語に翻訳されて出版。世界中で愛されるクマのひとりとなっている。
「パディントン」作者はこんな人
作者のマイケル・ボンドは1926年生まれ。BBCでカメラマンとして働くが、その一方で多くの短編を執筆。ある時、クリスマスイブに妻のためにクマのぬいぐるみを購入したのがキッカケで、パディントンのキャラを創造。1958年に本を発売。
ひつじのショーン
いつも騒ぎを巻き起こす人間みたいなひつじ君
ふだんは四足歩行で草を食べる普通の羊だが、牧場主の目が届いていない時は二足歩行で人間と同じ生活を送っている。そんなショーンがくり広げるドタバタを描くストップモーション・アニメ。もともとはニック・パークが監督した「ウォレスとグルミット」に登場した羊をアードマン・アニメーションズがスピンオフして作りあげた。07年に1話7分のアニメとしてBBCでスタート。16年には第5シーズンが放映され、いまだに根強い人気を。
「ひつじのショーン」作者はこんな人
76年にピーター・ロードとデーヴィッド・スプロクストによって作られたアニメ・スタジオ、アードマン・アニメーションズ。粘土で作られた人形を1コマずつ動かして撮影するストップモーション・アニメ手法を使ったクレイアニメの第一人者。
スノーマン
アカデミー賞にもノミネートされた癒しキャラ
一面の銀世界になったある日、少年が作った雪だるまに命が吹き込まれ、その雪だるまと少年が冒険の旅に出るという物語。原作は文字なしの絵本で、素朴なスノーマンのキャラがかわいいと、80年代に日本でも商品化されて評判に。82年にダイアン・ジャクソンとジミー・テルアキ・ムラカミの手で28分の短編アニメーションとなり、翌年にはアカデミー賞の短編アニメ賞にノミネートもされた。
「スノーマン」作者はこんな人
作者は1934年にロンドンのウィンブルドンで生まれた、イラストレーターであり漫画家・作家でもあるレーモンド・ブリッグズ。素朴な画のタッチで『さむがりやのサンタ』『風が吹くとき』などの代表作もある。『風が吹くとき』は86年にアニメ映画にも。
きかんしゃトーマス
個性的な機関車たちが力を合わせて頑張る!
イギリスのアイリッシュ海に浮かぶソドー島に敷かれた、ノース・ウェスタン鉄道で働く蒸気機関車トーマスら車両たちの友情や奮闘を描く。仕事熱心だがいたずら好きで、ちょっと生意気なトーマスは子供に絶大な人気を誇るキャラクターで、84年に人形劇として幼児向けの番組がスタート。30年を超える長寿シリーズとなり、現在は3DCGアニメに。今も世界185か国で放送されている。
「きかんしゃトーマス」作者はこんな人
原作は牧師のウィルバート・オードリーと息子のクリストファー・オードリーが創作した『汽車のえほん』。はしかにかかった息子のために作った詩をもとに、妻の勧めもあってストーリー化。最初に『3だいの機関車』が1945年に出版された。