全米でサプライズヒットとなった新感覚ホラー「クワイエット・プレイス」がついに日本でも公開されましたが、ホラー映画を語るなら見ておかなければならない映画史上に残る作品はこれまでに何本も作られてきました。一度は見ておきたい名作ホラー20選をお届けします。(解説・斉藤博昭/デジタル編集・スクリーン編集部)

01:「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017)

ピエロ”ペニーワイズ”が少年たちを襲う!

ハリウッドのホラー映画がブームとなる例は少なくなったが、今作がその常識を破って異例の大ヒット。同じスティーヴン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」のような友情テイストと、ピエロ姿の敵の薄気味悪さで、若い世代にも強烈にアピール。ホラー新時代の幕開け作品になる!?

02:「悪魔のいけにえ」(1974)

レザーフェイスがチェーンソーを振り回す!

画像: レザーフェイスがチェーンソーを振り回す!

モデルとなったのは「サイコ」と同じ、猟奇殺人犯のエド・ゲイン。人間の皮のマスクをかぶった大男「レザーフェイス」がチェーンソーを武器に襲いかかるのだが、低予算で、じつは残虐描写が少なめ。目の瞳孔のアップで恐怖を表現するなど、影響を受けたホラー映画は数知れず!

03:「エクソシスト」(1973)

“オカルト映画”の決定版的作品

画像: “オカルト映画”の決定版的作品

「オカルト映画」という言葉を流行語にした記念碑的作品。悪魔にとりつかれた少女リーガンが、緑のヘドを吐き、首を360度回転させるなど当時としては衝撃描写が多数。特殊メイクも注目され、アカデミー賞でも2部門受賞。今作の大ヒットで、メジャースタジオもホラーを量産するように。

04:「エルム街の悪夢」(1984)

夢に現われる人気ホラーキャラ、フレディ!

鋼鉄の爪と、ただれた顔なのに、着ているのは縞のセーターという妙な違和感。夢の中に現れる設定も斬新で、人気ホラーキャラとなったのが、今作のフレディ。「やり過ぎ」な怖がらせ演出も魅力で、「13金」のジェイソンとの対決など、多くの関連作品が生まれた。

05:「オーメン」(1976)

“666”は悪魔の数字!

画像: “666”は悪魔の数字!

避雷針での串刺しや、ガラスでの首切断など、当時のホラー映画としては斬新なショック演出が大きな話題に。それ以上にトラウマになったのは、“悪魔の子”ダミアンのキャラで、6月6日午前6時生まれで、頭に666のアザがあるなど「6」が不吉の数字として世間を騒がせた。

06:「サイコ」(1960)

サイコホラーの教科書的名作

「サイコホラー」の語源にもなった、モーテルでの惨劇を描く名匠ヒッチコックの代表作。中盤のシャワールームでの殺人シーンは、カット割りや編集、音楽の入れ方など、「映画の教科書」として後の多くの映画に参考にされた。公開当時、ラスト30分は観客の入場が止められたとか。

07:「サスペリア」(1977)

バレエ学校の女生徒が次々犠牲に!

画像: バレエ学校の女生徒が次々犠牲に!

「決して一人では見ないでください」というキャッチコピーも社会現象になった一作。舞台はバレエ学校で、女生徒たちが次々と犠牲になる展開がショックだったうえに、赤が基調のビジュアルと不気味な音楽で、目と耳を刺激。ハリウッド作品とは違うヨーロッパテイストも特徴的。

08:「キャリー」(1976)

プロムの夜は血まみれに!

スティーヴン・キング作品の初めての映画化。主人公キャリーが念動力で人々を苦しめるのだが、いじめ問題が絡んで切実さも満点のドラマで、アカデミー賞でも主演&助演女優賞でW候補に。ラストシーンの衝撃も伝説化。クロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクされた。

09:「ザ・リング」(2002)

Jホラーリメークの先駆的作品!

画像: Jホラーリメークの先駆的作品!

元ネタは日本映画の「リング」。TVモニターから這い出してくる貞子は「サマラ」という名に変わったが、オリジナルに忠実な描写もたくさんある。今作をきっかけに「THEJUON/呪怨」「ダークウォーター」と、Jホラーのハリウッドリメイクが、ちょっとしたブームに!

10:「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)

悪魔の子を妊娠する人妻!

画像: 悪魔の子を妊娠する人妻!

大都会ニューヨークで悪魔の子を妊娠するヒロイン。怪しい隣人の行動……と異様な設定。直接的な恐怖映像は一切なく、不安感やキャストの演技で引っ張る手法は、数多くの映画に影響を与えた。舞台となったアパートの外観は、後にジョン・レノンが殺害された「ダコタハウス」。

11:「シャイニング」(1980)

ホテルの管理人が狂気に襲われる!

画像: ホテルの管理人が狂気に襲われる!

原作はスティーヴン・キング、監督はスタンリー・キューブリック、主演はジャック・ニコルソンと超豪華な顔合わせ。巨大ホテルを管理する一家に襲いかかる恐怖は、エレベーターから流れ出す大量の血などシュールな映像が満載で、最近も「レディ・プレイヤー1」でじっくり再現された。

12:「13日の金曜日」(1980)

ホッケーマスクのジェイソンが人気に!

画像: ホッケーマスクのジェイソンが人気に!

キャンプ場で若い男女を無差別に殺すジェイソンは、ホラーというジャンルを超えた人気キャラになった。おなじみのホッケーマスクは第3作から。殺人が起こる13日の金曜日は、今作をきっかけに、さらに「不吉な日」と認知。正統なシリーズだけでも、なんと10作も製作された。

13:「死霊館」(2013)

最近のホラーでは断トツ人気!

画像: 最近のホラーでは断トツ人気!

ここ数年のホラーシリーズとしては、ダントツの人気を誇る。ゴーストハンターの夫妻が人里離れた家の怪現象に迫るこの第1作では、人形の「アナベル」が観客をトラウマに陥れ、そのアナベルの由来を描くスピンオフ作品に広がった。最新作「死霊館のシスター」まで恐怖は拡散中。

14:「死霊のはらわた」(1981)

あまりに怖くて笑っちゃうホラー!

画像: あまりに怖くて笑っちゃうホラー!

「スパイダーマン」などのサム・ライミ監督が、自主映画で撮った今作が映画祭などで大評判。コマ切れにされても動く肉片や、叩き潰される指など、グロい描写も多いが「あまりに怖くて笑っちゃう」奇跡も実現した。今作をきっかけに「スプラッター映画」というジャンルも誕生。

15:「ゾンビ」(1978)

ゾンビ映画の原点!

画像: ゾンビ映画の原点!

「バイオハザード」シリーズや、ドラマ『ウォーキング・デッド』などゾンビブームは拡大するばかり。その原点と言ってもいいのが、この作品。ゾンビに襲われた人が感染してゾンビと化し、ゾンビの動きはゆっくりなど、ゾンビの基本ルールを世界中に定着させた。

16:「鳥」(1963)

鳥が、鳥が、鳥が、鳥が襲う!

画像: 鳥が、鳥が、鳥が、鳥が襲う!

ホラーというよりパニック映画で、ヒッチコック監督のこの名作で、鳥が怖くなってしまった人が続出。ふだん目にするものに突然、襲われる。そんな日常と地続きの恐怖は、スピルバーグの「ジョーズ」に受け継がれた。CGは皆無だった時代だが、鳥の襲撃映像は改めて観てもリアル。

17:「ハロウィン」(1978)

謎めいたブギーマンの恐怖!

画像: 謎めいたブギーマンの恐怖!

今でこそ楽しいコスプレイベントと化したハロウィンだが、日本ではこの映画が公開されてしばらく、ハロウィンは怖いイメージだった。マスク姿の殺人鬼ブギーマンは人間離れした能力もあり、その謎めいた実体が不安感を加速。じわじわ恐怖を高める演出も一級品。

18:「ヘルハウス」(1973)

サービス精神満点のホラー!

画像: サービス精神満点のホラー!

ホラーのひとつのスタイルである「屋敷」映画の代表作。「エクソシスト」と同時期に公開されて、オカルト映画ブームを勢いづけた。いま観ると怖さのレベルは普通だが、ちょっぴりセクシーな描写もあったり、ホラー映画としてのサービス精神が満点で、偏愛される逸品。

19:「ゲット・アウト」(2017)

ジワジワ怖くなるニューホラー

人種問題にコメディ要素も盛り込み、ホラー映画の新たな方向性を開拓。アカデミー賞でも作品賞候補となるなど、2017年のハリウッドのトレンドに躍り出た一作。直接的な恐怖描写よりも、何かが密かに進むジワジワ系のスリルにハマる観客も多かった!?

20:「ポルターガイスト」(1982)

スピルバーグが原案と脚本を!

画像: スピルバーグが原案と脚本を!

かつて墓地だった場所に家を建てたため、そこに越してきた一家が亡霊におびやかされる。スピルバーグが原案・共同脚本・製作を務め、当時としては最高級のSFXが駆使されたことで、ホラーのジャンルを超えてアクション大作として話題になった。呪われた作品としても有名。

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