ホラー映画を語るなら見ておかなければならない映画史上に残る作品はこれまでに何本も作られてきました。一度は見ておきたい名作ホラー20選をお届けします。(解説・斉藤博昭/デジタル編集・スクリーン編集部)

11:「シャイニング」(1980)

ホテルの管理人が狂気に襲われる!

画像: ホテルの管理人が狂気に襲われる!

原作はスティーヴン・キング、監督はスタンリー・キューブリック、主演はジャック・ニコルソンと超豪華な顔合わせ。巨大ホテルを管理する一家に襲いかかる恐怖は、エレベーターから流れ出す大量の血などシュールな映像が満載で、「レディ・プレイヤー1」でもじっくり再現された。

12:「13日の金曜日」(1980)

ホッケーマスクのジェイソンが人気に!

画像: ホッケーマスクのジェイソンが人気に!

キャンプ場で若い男女を無差別に殺すジェイソンは、ホラーというジャンルを超えた人気キャラになった。おなじみのホッケーマスクは第3作から。殺人が起こる13日の金曜日は、今作をきっかけに、さらに「不吉な日」と認知。正統なシリーズだけでも、なんと10作も製作された。

13:「死霊館」(2013)

最近のホラーでは断トツ人気!

画像: 最近のホラーでは断トツ人気!

ここ数年のホラーシリーズとしてはトップクラスの人気を誇る。ゴーストハンターの夫妻が人里離れた家の怪現象に迫るこの第1作では、人形の「アナベル」が観客をトラウマに陥れ、そのアナベルの由来を描くスピンオフ作品に広がった。その後「死霊館のシスター」(2018)にも恐怖は拡散。

14:「死霊のはらわた」(1981)

あまりに怖くて笑っちゃうホラー!

画像: あまりに怖くて笑っちゃうホラー!

「スパイダーマン」などのサム・ライミ監督が、自主映画で撮った本作が映画祭などで大評判。コマ切れにされても動く肉片や、叩き潰される指など、グロい描写も多いが「あまりに怖くて笑っちゃう」奇跡も実現した。今作をきっかけに「スプラッター映画」というジャンルも誕生。

15:「ゾンビ」(1978)

ゾンビ映画の原点!

画像: ゾンビ映画の原点!

「バイオハザード」シリーズや、ドラマ『ウォーキング・デッド』などゾンビブームは拡大するばかり。その原点と言ってもいいのが、この作品。ゾンビに襲われた人が感染してゾンビと化し、ゾンビの動きはゆっくりなど、ゾンビの基本ルールを世界中に定着させた。

16:「鳥」(1963)

鳥が、鳥が、鳥が、鳥が襲う!

画像: 鳥が、鳥が、鳥が、鳥が襲う!

ホラーというよりパニック映画で、ヒッチコック監督のこの名作で、鳥が怖くなってしまった人が続出。ふだん目にするものに突然、襲われる。そんな日常と地続きの恐怖は、スピルバーグの「ジョーズ」に受け継がれた。CGは皆無だった時代だが、鳥の襲撃映像は改めて観てもリアル。

17:「ハロウィン」(1978)

謎めいたブギーマンの恐怖!

画像: 謎めいたブギーマンの恐怖!

今でこそ楽しいコスプレイベントと化したハロウィンだが、日本ではこの映画が公開されてしばらく、ハロウィンは怖いイメージだった。マスク姿の殺人鬼ブギーマンは人間離れした能力もあり、その謎めいた実体が不安感を加速。じわじわ恐怖を高める演出も一級品。

18:「ヘルハウス」(1973)

サービス精神満点のホラー!

画像: サービス精神満点のホラー!

ホラーのひとつのスタイルである「屋敷」映画の代表作。「エクソシスト」と同時期に公開されて、オカルト映画ブームを勢いづけた。いま観ると怖さのレベルは普通だが、ちょっぴりセクシーな描写もあったり、ホラー映画としてのサービス精神が満点で、偏愛される逸品。

19:「ゲット・アウト」(2017)

ジワジワ怖くなるニューホラー

人種問題にコメディ要素も盛り込み、ホラー映画の新たな方向性を開拓。アカデミー賞でも作品賞候補となるなど、2017年のハリウッドのトレンドに躍り出た一作。直接的な恐怖描写よりも、何かが密かに進むジワジワ系のスリルにハマる観客も多かった!?

20:「ポルターガイスト」(1982)

スピルバーグが原案と脚本を!

画像: スピルバーグが原案と脚本を!

かつて墓地だった場所に家を建てたため、そこに越してきた一家が亡霊におびやかされる。スピルバーグが原案・共同脚本・製作を務め、当時としては最高級のSFXが駆使されたことで、ホラーのジャンルを超えてアクション大作として話題になった。呪われた作品としても有名。

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