クイーンとは?
1973年にデビューした英国ロンドン出身の4人組ロックバンド。メンバーは、唯一無二のパワフルで美しい歌声を持つリード・ヴォーカルのフレディ・マーキュリー(後列)、独特の音色を奏でる名ギタリストのブライアン・メイ(中央)、高音パートで歌えるドラマーのロジャー・テイラー(左)、全米大ヒット曲を生み出したベーシストのジョン・ディーコン(右)。「世界で最も売れたアーティスト」に名を連ねる伝説的なスーパーグループで、70〜80年代に世界を席巻した。
クイーンについての5つの伝説
1 メンバー全員が作詞作曲を担当
全員ギターやキーボードを演奏でき、それぞれ個性豊かな曲を作ることで有名。フレディは「キラー・クイーン」「ボヘミアン・ラプソディ」など数々のヒット曲を、誰もが聞いたことがある「ウィ・ウィル・ロック・ユー」はブライアン、「RADIOGAGA」はロジャー、全米1位に輝いた「地獄へ道づれ」はジョンが作曲した。
2 ハーモニーの美しさと驚くべきテクニック
フレディ、ブライアン、ロジャーの歌声を重ねたコーラスがクイーンのサウンドを際立たせ、重厚で美しいハーモニーは聴く人を惹きつける。また、ブライアンによって一般化されたエレキギターの演奏を多重録音した“ギターオーケストレーション”も特徴的。ギターだけでシンセサイザーのような音色になる奏法や技術がすごい!
3 ロックの枠組みを超えた斬新な楽曲
ロックバンドでありながら、ポップスやディスコ調、ブラックミュージックなど様々なジャンルを取り入れており、曲のバリエーションの多さが魅力のクイーン。「ボヘミアン・ラプソディ」はアカペラから始まり、オペラパートもあるという斬新さ。約6分もの壮大なこの曲は、ロックの枠組みを完全に超えた伝説の名曲だ。
4 早くから日本で大人気!日本語の歌も
個性的すぎるクイーンは英国で曲がヒットしても音楽評論家から酷評されるなど厳しい状況が続いた。その後、欧米で本格的に売れるようになるが、その前に日本で女性ファンを中心に人気が爆発。1975年の初来日時には空港に1200人が詰めかけた。親日家となったクイーンは日本語の歌詞が含まれる「手をとりあって」を作った。
5 フレディ亡きも伝説は続く
1991年に45歳の若さで病死したフレディ。翌年にはクイーンのアルバムが劇的に売れ、「グレイテスト・ヒッツ」は最終的に610万枚のセールスを記録、いまだにイギリス国内でアルバム史上第1位の売り上げを誇っている。
バンドは解散することなく、ブライアンとロジャーはクイーンとしての活動を継続。ヴォーカルにポール・ロジャーズ、後にアダム・ランバートを迎え、現在も世界ツアーを行なっている。