「スタア誕生」の三度目のリメーク
俳優でもあるブラッドリー・クーパー監督が、レディー・ガガ主演で歌手を夢見るアリーの栄光と挫折をドラマティックに描く。名作「スタア誕生」(1937)の三度目のリメーク。
主演は「アメリカン・スナイパー」をはじめアカデミー賞主演男優賞に三度ノミネートされているクーパー。今作で監督デビューを果たした。クーパー演じるジャクソンに見初められるアリー役には、映画初主演の歌姫ガガ。ダンサー時代に才能を見出された自身の半生を投影したような役を体当たりで熱演している。ジャクソンを支える兄ボビーは名優サム・エリオット、アリーの父はコメディアンでもあるアンドリュー・ダイス・クレイがそれぞれ好演。
脚本は「フォレスト・ガンプ/一期一会」でアカデミー賞受賞のエリック・ロスと、気鋭のウィル・フェッターズ。劇中歌はクーパーとガガ、伝説のカントリー歌手ウィリー・ネルソンの息子ルーカス・ネルソンらが手がけた。ミュージシャンも多数出演している。
夢のステージへのチャンスが現れ、恋が生まれ
父親のロレンツォ(クレイ)と二人暮らしのアリー(ガガ)は、歌手を夢見ながら昼はウエートレスとして働き、夜は小さなバーで歌う毎日。30代になっても芽が出ずに夢を諦めかけていたある日、彼女が歌うバーに世界的ミュージシャンのジャクソン(クーパー)が現れる。アリーの歌声に圧倒されたジャクソンが楽屋を訪ねたことから二人は急接近。互いについて語り合ったり、アリーが自作の歌を聴かせたりと心を通わせる。
ジャクソンから自身のコンサートへの出演を持ちかけられたアリーはためらいながらもステージへ。ジャクソンとデュエットを披露し、観客から喝采を浴びる。その結果、彼のツアーに同伴することになり、やがて二人の間に恋愛感情が生まれる。
ジャクソンに導かれるようにメジャーデビューを果たし、瞬く間にスターへの階段を駆け上がるアリー。彼女が輝きを増す一方で、ジャクソンはアルコールへの依存量が高まり、身を持ち崩していく……
登場人物
01:アリー(レディー・ガガ)
才能を秘めながらも芽が出ずに悩む女性
自分に自信が持てない歌手志望のウエートレス。ジャクソンとの出会いにより、才能が一気に開花。アーチストとして目覚ましい活躍を遂げていく。
02:ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)
アリーの才能を見抜く人気ミュージシャン
国民的な人気を誇るミュージシャン。しかしアルコールとドラッグなしではステージに立てない一面も。アリーの歌声にほれ込み、ショービジネスの世界へと誘う。
03:ボビー(サム・エリオット)
ジャクソンの兄で彼のマネージャーも務める。自身も音楽の才能があるが、弟のサポートに専念。
04:ロレンツォ(アンドルー・ダイス・クレー)
アリーの父親。娘の夢を誰よりも応援すると同時に、あまり期待しすぎないように注意している。
05:ラモン(アンソニー・ラモス)
アリーの仕事仲間。ジャクソンをアリーが歌うバーに招き入れるなど、彼女の夢を後押しする存在。
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