主演2人のWインタビュー
アリー役にガガをキャスティングできたことは感謝しかない
かつてクリント・イーストウッドも映画化を熱望した名作「スター誕生」のリメークで、監督デビューを果たしたクーパー。脚本(共同執筆)や主演、製作をも務めた意欲作だ。
クーパー:
僕は一度も「どうやってこの作品にオリジナリティを出そうか」とは考えなかった。自分が語りたい物語を描くには、“本物”にしなければならないということは自然に分かっていたけどね。それに、かねてから僕は“愛”に関する物語を作りたかった。恋というのはどんな人でも感情移入できて、生きている実感を最も味わえるものだからね。
相手役に選んだのは歌姫レディー・ガガ。すでにアーチストとして成功していた彼女が出演を決めた理由は何だったのだろう。
ガガ:
(ブラッドリーを指して)この人よ。彼以外の理由を挙げたら、それは嘘になるわ。彼が私の家に来て見つめあった時から特別なつながりを感じた。そのあと一緒に歌った時、彼の声があまりにも素晴らしくて私はピアノを弾く手を止めてしまったの。カッコつけた歌い方ができる人はたくさんいるけど、彼は魂から歌っていたわ。私はフィルムメーカー、俳優、そしてミュージシャンとしての彼を信じたから、この映画に出たの。
劇中のアリーとジャクソンのように、撮影中もお互いを信頼し合っていたという二人。
クーパー:
音楽をやるときはいつも彼女からパワーをもらっていたよ。彼女以外にこの役を演じられる人はいなかった。彼女の才能、長年の活動で培われた仕事に対する倫理観……。ストーリーテラーとして、まさにぴったりの人物をキャスティングできたことに感謝しかない。僕たちは本当に団結してこの映画に没頭したんだ。どのシーンにもどの曲にも、パートナーとして取り組んだよ。
ガガ:
初にこう言ったの。「あなたはミュージシャンで私は女優。お互いにいつもと逆のことをしている。あなたが思い描く“アリー”というキャラクターに近づけるように、いつも心地よくて、まっさらな私自身でいられるような状況でいたい」と。彼はその通りにしてくれたわ。そして一緒に曲を作るなかで、私は彼が本物のミュージシャンになっていくのを見守ったの。
ジャクソンに近づくためにボーカルレッスンを受けたよ
二人は才能あふれるミュージシャンと共に、多くのオリジナルソングを作った。
クーパー:
彼女は「このアーティストと組むべきよ」とか「この人ならきっといい結果をもたらす」とよく言っていて、そのうち僕のやることがなくなったんだ。彼女が全部段取りをつけてくれたので、僕はみんながそろった部屋へ入っていけばよかったんだよ。
ガガ:
作業用のスタジオがあったので、最高のソングライターたちを部屋いっぱいに集めてたくさんの曲を作ったわ。撮影中でさえ曲を書いていたのよ!
▶︎▶︎すべて生歌!絶対観たい圧巻のシーンとは▶︎▶︎