2019年に観られる映画強化特集のひとつとして1月2日に公開した本記事。アカデミー賞候補となりうる2019年公開映画をピックアップしました。この頃は『アリー/スター誕生』が本命視されていましたが、2019年1月22日にノミネートが発表された今、あらためて見てみると…?惜しくもノミネートを逃した作品も逆に気になる?! という面白い結果になりました。2月25日(日本時間)の授賞式も要注目です。(文/紀平照幸・デジタル編集/スクリーン編集部)

09:運び屋

クリント・イーストウッド10年ぶりの監督主演作

惜しくもノミネートならず・・・!

金のない孤独な老人アール(イーストウッド)は車の運転だけをする簡単な仕事を引き受けるが、それは麻薬の運び屋だった。あまりにうまく仕事をこなすアールに麻薬カルテルは荷物を増やしていくが、麻薬捜査官も目を付け…。90歳の“伝説の運び屋”の衝撃の実話の映画化。

2019年3月8日公開予定
ワーナー・ブラザース映画配給

©2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

10:バイス

“史上最強の副大統領”の素顔とは?

作品賞、主演男優賞ほか計8部門ノミネート!

画像: “史上最強の副大統領”の素顔とは?

ジョージ・W・ブッシュ大統領のもとで副大統領を務め、大統領を陰で操っているとも言われたディック・チェイニー。クリスチャン・ベールが体重を20キロも増量、髪の毛を剃り眉毛を脱色するという驚異の肉体改造でこの役に挑んでいる。製作はブラッド・ピット。

2019年4月公開予定
ロングライド配給

2018 © Annapurna Pictures, LLC. All Rights Reserved.

11:「ある少年の告白」(原題:BOY ERASED)

ジョエル・エドガートンの監督・出演作

惜しくもノミネートならず・・・!

画像: ジョエル・エドガートンの監督・出演作

同性が好きだと気付いた青年が経験した、矯正治療での葛藤を描く感動作。主演は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズ、両親役にラッセル・クロウとニコール・キッドマン。俳優のジョエル・エドガートンによる『ザ・ギフト』以来の監督作。

2019年公開予定
ビターズ・エンド=パルコ配給

©2018 UNERASED FILM, INC.

12:永遠の門 ゴッホの見た未来

W・デフォーがゴッホを演じる

主演男優賞ノミネート!

画像: W・デフォーがゴッホを演じる

現在は巨匠と呼ばれているが、生前にはたった1枚しか絵が売れなかったといわれる不遇の画家ゴッホ(ウィレム・デフォー)。彼は世界の中に何を見て、それを描き残そうとしたのか。『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督が、画家の内面に迫る。

2019年公開予定
ギャガ=松竹配給

© Walk Home Productions LLC 2018

13:COLD WAR あの歌、2つの心(原題:コールド・ウォー)

美しいモノクロ映像が映し出す恋人たちの15年

監督賞、撮影賞他計3部門ノミネート!

『イーダ』でアカデミー外国語映画賞を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ監督が、冷戦に翻弄されるポーランドの男女を描く。指揮者と音楽学校の生徒が愛し合うが、彼は政府の監視の目を逃れるために亡命。やがて歌手になった彼女と再会と別れを繰り返していく。

2019年公開予定
キノフィルムズ配給

14:ビューティフル・ボーイ(原題)

ドラッグ依存症の青年の愛と再生を描く

惜しくもノミネートならず・・・!

画像: ドラッグ依存症の青年の愛と再生を描く

『君の名前で僕を呼んで』で注目された若手俳優ティモシー・シャラメ最新作。ドラッグ中毒に陥り、更生施設に入るも、8年間に13回も依存症を再発させ、7回の入院をした青年とそれを救おうとする父親の実話の映画化。父親役でスティーヴ・カレルが共演。

2019年4月公開予定
ファントム・フィルム配給

2019年も輝くティモシー・シャラメ

Photo by Contigo/Getty Images

『君の名前で僕を呼んで』に続いて最新作『ビューティフル・ボーイ』の演技も高く評価され、2年連続アカデミー賞候補も期待される若手俳優ティモシー・シャラメ。2019年もその注目度はますます高まりそうだ。

2018年もっともブレークした俳優として真っ先に名前が挙がっていたのがティモシー・シャラメ。『君の名前で僕を呼んで』の鮮烈な演技と美しい表情が今も心に焼きついている人も多いだろう。『君の名前で僕を呼んで』では22歳の若さでアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたが、4月に公開される最新作『ビューティフル・ボーイ』(原題)では麻薬中毒の青年を熱演し、惜しくも実現しなかったものの、再びアカデミー賞候補かとのウワサも絶えなかった。

また2019年1月末現在は、瞬間移動能力を持つエスパーに扮したサスペンス『シークレット・チルドレン 禁じられた力』も公開中。こちらは2015年の製作作品だが、まだ初々しいシャラメの魅力を確かめることができる貴重な機会になる。さらに脇役出演の『ホスティルズ』(原題)も2019年公開予定。その後には『君の名前で僕を呼んで』の続編も待機している。これからも彼の快進撃は続いていきそうだ。

2019年、アメコミの勢いが止まらないっ!

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