03:「アイアンマン2」(2010)
いよいよMCU構想が本格的に動き出す
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・ジュニア、グウィネス・パルトロー
最近は年に数本は作られるMCU関連作だが、この時は2年ぶりの登場。おそらくその間にMCU構想に正式にゴーサインが出て、以降の展開がじっくり練られたものと思われ、本作でシールドが正式に動き出す。サミュエル・L・ジャクソンがニック・フューリーとしてちゃんとクレジットされたのもここから。
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ニック・フューリーやブラック・ウィドウも顔を出す
ドン・チードルに配役変更になったトニーの友人ローディ中佐は本作からウォーマシーンとしても活躍。スカーレット・ヨハンソン扮するナターシャ〈ブラック・ウィドー〉も登場し、初の複数ヒーロー共演の作品となった。トニーの父親ハワードが遺したスターク・エキスポの資料の中にキャプテン・アメリカの盾があったり、ラストでエージェント・コールソン(後にTVシリーズで主役となるクラーク・グレッグ。実は1作目にもしっかり出ている)が向かった場所が次作「マイティ・ソー」でソーのハンマーが落ちた現場だったりと、しっかり物語に繋がりを持たせている。
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「アイアンマン 2」
MovieNEX(4000円+税)発売中(オリジナルアウターケース付き)
デジタル配信中
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン
04:「マイティ・ソー」(2011年)
地球外の異世界がMCUに革新をもたらす
監督:ケネス・ブラナー
出演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン
神の国アスガルドが初登場。ソーのハンマー〈ムジョルニア〉とデストロイヤーが地球にやって来たのは実は大事件で、MCUの中では地球以外の異世界の文明や武器に出会うのはこれが初めてのこと(後に90年代に「キャプテン・マーベル」の事件があったという設定が付け加えられた)。この一件が異世界からの侵略に対抗するための“アベンジャーズ計画”を加速させていくことになる。
エージェント・バートンとしてホークアイ(ジェレミー・レナー)がノークレジットで出演。映画の終わりに『〇〇〇は帰ってくる』とテロップが出るのもこの作品からで、「アベンジャーズ」に向けての準備は着々と進行。この映画の公開時には「アベンジャーズ」の撮影は始まっていて、四次元キューブも登場するエピローグ部分はその「アベンジャーズ」の監督ジョス・ウェドンが撮っている。ちなみにソーの役をクリス・ヘムズワースと最後まで争ったのは彼の実弟リーアムだったそう。
主人公の弟ロキ役のT・ヒドルストンが注目株に
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「マイティ・ソー」
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05:「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)
マーベル最初のヒーローがついに登場!
監督:ジョー・ジョンストン
出演:クリス・エヴァンス、ヘイリー・アトウェル
「インフィニティ・ウォー」に向かう物語の始まり
アベンジャーズのもう一人の立役者キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)が満を持して登場し、彼が超人兵士計画によって唯一の(超人血清の作り方を知るただ一人の人物が死亡したため)スーパーソルジャーになった顛末が描かれる。第二次大戦中の物語で、この後も敵として長く闘うことになるヒドラも本作からの登場。前作のエピローグで紹介された四次元キューブをめぐる争いが描かれるが、これがインフィニティ・ストーンの一つスペース・ストーンであることから「インフィニティ・ウォー」へ向けての長い物語もスタート。
これはソーの父オーディンがアスガルドの宝物庫から地球にもたらし、トンスベルグの僧院に隠したものだが、彼がなぜそこを選んだのかは不明。スティーブの幼なじみの親友バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)は後のウィンター・ソルジャー。そして氷の海に消えたキャップは現代で目を覚ますことに。
スティーブの親友バッキーは後に洗脳され敵役で登場
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「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」
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06:「アベンジャーズ」(2012年)
この後のMCUへの影響大!
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監督:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニー・ジュニア、クリス・エヴァンス
ロキを操っていた黒幕はサノスだった!
フェイズ1のラストを飾るのは、これまで登場したヒーローたちが顔を揃えた本作。ハルクはマーク・ルファロに変わり、ホークアイも正式参戦。彼がロキ(トム・ヒドルストン)の杖〈セプター〉に仕込まれたマインド・ストーンによって操られ、他のヒーローと互角に闘うことで初登場の彼の力量を示す演出がなされている。
ホークアイ、ハルクも参戦しアベンジャーズ勢ぞろい
異星人チタウリの大軍団が侵攻し、ニューヨークが戦場となったこと、チタウリの武器の残骸が地上にばらまかれオーバーテクノロジーが一般に流出したことが、この後の物語に多大な影響を与えていく。大都市が破壊され多くの死傷者が出たことから、アベンジャーズを英雄視する声と、彼らの責任を問う声が共に語られているのも、「シビル・ウォー」以降を考えると興味深い描写だ。ハルク最強説が語られ、彼がロキの天敵になったのも、ここから。ラストではロキを操っていた黒幕がサノスだったことが判明するが、不敵な笑みを浮かべる彼の本格参戦はまだ先。
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「アベンジャーズ」
MovieNEX(4000円+税)発売中(オリジナルアウターケース付き)
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発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン
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