これまでいくつものスパイダーマン映画が公開されてきたけれど、スパイディー=ピーター・パーカーが付き合ってきた恋人がMJ だったり、グウェンだったり、オリジナルではどうなっているの? ということでピーターと女性キャラたちの関係を原作コミック版と映画版で比べてみよう!(文・紀平照幸/デジタル編集・スクリーン編集部)

悲劇のヒロイン
グウェン・ステイシー

そのMJと付き合う前にピーターの恋人だったのが、グウェンドリン〝グウェン〞・ステイシーだ。ピーターにとっては最初に心から愛した女性ということになる。コミックでは大学の同級生として初登場。髪の色はブロンドで描かれる。

「スパイダーマン3」で演じたブライス・ダラス・ハワード

映画では「スパイダーマン3」でブライス・ダラス・ハワードがグウェンを演じた。ピーターとは大学の研究室(なんと担当教授はカート・コナーズ、つまり後のリザード!)の同僚という設定で、ビルから転落しそうになったところをスパイダーマンに救助され、彼に恋心を抱く。しかし、深い関係になることはなく(MJの嫉妬を煽っただけ)、あっさりと退場してしまった。この映画でヴェノムになるエディ・ブロック(トファー・グレース)がグウェンに片想い中だったため、彼のスパイダーマンへの憎しみを増幅させる結果にもなっている。

「アメイジング・スパイダーマン」の2作でグウェンを演じたのはエマ・ストーンだった

一方で「アメイジング・スパイダーマン」2作でエマ・ストーンが演じたグウェンは原作コミック通りの運命をたどる。父親で警官だったジョージ・ステイシーの悲劇的な死を乗り越え、スパイダーマンの正体を知ってもなおピーターと相思相愛になるが、グリーン・ゴブリンによって殺害されてしまうのだ。高所からの転落、スパイダーマンによる間一髪の救助、しかしそれも結局間に合わず…という展開は、まさに原作そのまま。原作ではグウェンの死を悲しむピーターをMJが慰めたことで二人の関係が深まっていくので、シリーズが続けばそんな場面も見られたのかもしれない。

ところで、コミック版ではクローンとして復活したことがあり、マルチバースの中には彼女が死ななかった世界も存在する。

画像: 「スパイダーマン:スパイダーバース」に登場するスパイダーグウェン

「スパイダーマン:スパイダーバース」に登場するスパイダーグウェン

アニメの「スパイダーバース」に登場したのはスパイダーグウェン(声:ヘイリー・スタインフェルド)。彼女の世界では特殊なクモに噛まれてスーパーパワーを得たのはグウェンの方で、逆に恋人のピーター・パーカーが死亡している。

彼女は愛する人を救えなかったことで他者に対して心を閉ざしていたが、マイルスらと共闘することによって仲間を思う気持ちを取り戻していくのだ。なお、このスパイダーグウェンはコスプレイヤーに非常に人気の高いキャラクターなので、単独主演作や実写化作品が作られる可能性も…。

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