その他のガールフレンドたち
さて、実はピーターが付き合ったガールフレンドは、この二人だけではない。原作コミックではグウェンは3番目、MJは4番目の恋人で、彼女たちと出会う前にもピーターにはデートの相手がいたのだ(意外にモテ男?)。
最初のお相手はベティ・ブラント。デイリー・ビューグルの秘書で後に記者になった女性。サム・ライミの三部作ではエリザベス・バンクスが演じていて、特にピーターとの恋愛は描かれていない。原作では、普通の男が好きなのになぜかヒーローやヴィランたち(ホブゴブリンやエージェント・ヴェノム)と付き合うことになってしまう、気苦労の絶えない女性という設定だ。
ベティはピーターがスパイダーマンとは知らず、普通の人だと思ってデートしていたのだが、ちょうどその頃、ピーターは高校の同級生だったリズことエリザベス・アランと再会、リズがピーターを好きになったことで三角関係に発展したりもした。
ここで、〝あれ?どこかで聞いたことのある名前だな…〞と思った方もいるかもしれない。そう、このリズとベティの二人、ミッドタウン高校の生徒として「スパイダーマン:ホームカミング」に登場しているのだ。ただし、リズはアランではなくリズ・トゥームスになっている。演じたのはローラ・ハリアー。
リズはピーターも所属する学力コンテスト・クラブのリーダーで、彼の片想いの相手。努力の甲斐あって、ホームカミング・パーティーのお相手に誘うことに成功するが、彼女の父エイドリアンは、なんとヴィランのバルチャーだった!こうしてピーターの初恋はもろくも終わってしまった…。
そして、こちらの映画世界でのベティ(アンガーリー・ライス)はミッドランド高校の学内放送のパーソナリティー。
彼女もピーターとの関係はあまり描かれず、ホームカミング・パーティーではフラッシュ・トンプソンのパートナーだったし、「ファー・フロム・ホーム」ではネッドと仲良くなる姿が描かれている。どうやら新シリーズでは、過去に登場した人名やキーワードを使いながらも、まったく別の方向に進めていこうとしているようで、ますますこの後の展開が楽しみになってきた。