村上虹郎「日本映画の良さをもっと伝えていきたい」
今回が初開催となる「ジャパン・フォーカス」の記者会見の場には各国から多くのメディアが集まり、本イベントに対する現地の期待の高さが感じ取れる。
映画『楽園』からは俳優の村上虹郎と二宮直彦プロデューサーの両名が記者会見に出席し、村上は「映画祭は色々な人と出会える、ご縁のある場所だと思っていて、僕もデビュー作で海外の映画祭に行かせていただき、様々な映画監督や俳優さんと出会えて、今もそのご縁が続いているのがありがたい」と話し「こういった海外の映画祭で日本という国、そして日本映画の良さをもっともっと伝えて行きたい。」と歴史あるヴェネチア国際映画祭に参加出来た喜びをコメントし、二宮プロデューサーは「全世界共通だと思いますが、映画が完成するのは小さな奇跡の連続だと思っています。」と前置きし、「『楽園』が完成したのは2つの奇跡がありました。一つは瀬々監督の脚本。この脚本無くしてはこの企画は成立しませんでした。そしてもう一つは、主演の綾野さんやここにいる村上さんを始めとした、日本を代表するキャスト陣が魂と心を削りながら演じてくれたことです。」と世界に向けて堂々と作品をアピールした。
合同記者会見と同日に行われたレッドカーペットセレモニーには「ジャパン・フォーカス」に選出された面々が登場すると会場は拍手喝采!
レッドカーペットを囲うようメディアが溢れかえっており、様々な言語が飛び交い国境を越えた映画の祭典を盛り上げていた。レッドカーペットを歩いた村上は各国のメディアからのリクエストに丁寧に答え、時には蜷川監督と2ショットでの取材に応じるなど楽しんでいた。村上は「今回は是枝裕和監督、塚本晋也監督、オダギリジョーさんなど日本映画界の先輩方が数多く来ており、改めて日本と密接にある映画祭だと感じました。」と映画人としてヴェネチアの地に降り立った喜びを語った。
今回、世界三大映画祭の一つで歴史あるヴェネチア国際映画祭にて、日本映画の最新話題作を集めた上映会の催しは初めてであり、イタリアの映画業界並びに欧州において日本映画のプレゼンスをより高めることを期待され開催されることとなった。
© 2019「楽園」製作委員会 配給:KADOKAWA