今月の新作映画紹介はタロン主演でイングランドの英雄伝説をまったく新たな視点から描き出す ハイパー・アクション「フッド:ザ・ビギニング」です。 誰もが知っている英国の英雄譚『ロビン・フッド伝説』がどう描かれるのでしょうか!

ロビン・フッドとは?

イギリス中世時代、ノッティンガムのシャーウッドの森に仲間と共に暮らす義賊で、金持ちから物を盗み、貧しいものに分け与える。また弓の名手でもある。という“イメージ”で多くの人々に知られている伝説上の人物。実在したという証拠は何もないが、何人かの偉人の伝承がまじりあって形成された人物ではないかと見られている。

他にも後になって、リチャード1世(獅子心王)時代の人物で十字軍に参加したとか、ジョン王の暴政に反抗した自由を愛する英雄といった設定が加わっていったとされる。

画像: ロビン・フッドとは?

これまでロビンを演じた男優たち

古くは1913年の「アイヴァンホー」から、戦前の大スター、ダグラス・フェアバンクスや剣劇スターのエロール・フリンらが演じた作品が大ヒット。

1970年代にはショーン・コネリーが老いたロビンを演じ、マリアンをオードリー・ヘプバーンが演じた「ロビンとマリアン」、1990年代には「アンタッチャブル」で人気を呼んだケヴィン・コスナー主演版、近くではリドリー・スコットが監督し、ラッセル・クローが主演した11年版など、これまで製作された映画&テレビ作品は30本以上に上るが、タロンのような若手がロビンを演じるのは珍しいと言えるかも。

新たな英雄伝説を作り上げる者たち

マリアン(イヴ・ヒューソン)

ロビンの美しく勇敢な恋人。ロビンが戦場で死んだという噂に絶望し、後に新しい恋人ウィルと暮らすように。だがそこに生還したロビンが現われ、心が大きく揺れる。

ロビン・フッド(タロン・エガートン)

ノッティンガム州の荘園の裕福な領主だったが、十字軍の徴兵通知が届いたことで運命が激変。帰郷後に覆面をした謎の義賊という裏の顔を生み出し、腐敗した権力者と戦う。

ジョン/ヤキヤ(ジェイミー・フォックス)

アラビアの戦場でロビンと戦ったベテラン戦士。敵であるロビンが自分の息子を救おうとしたことで、故郷に戻ったロビンを追って固い絆で結ばれ、彼を弓の名手に鍛え上げる。

ウィル(ジェイミー・ドーナン)

マリアンが選んだ新たな恋人。マリアンと共に苦しむ人民のために活動しており、街の指導者になろうとしている。帰還したロビンとも友好的な関係を築きたいと考える。

ノッティンガム州長官(ベン・メンデルソーン)

ロビンが留守の間に領地を没収し、何もかもを奪ってしまう冷酷な悪代官。陰でヨーロッパを操る教会を後ろ盾に、人民からさらに戦争税を巻きあげようとしているが......

タック修道士(ティム・ミンチン)

ちょっと変わり者の修道士で、生還したロビンに彼が戦死したと思われていることを伝える。州長官の下で働いているが、悪に染まることなく、反逆を企てるロビンに与する。

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