2019年に公開された外国映画の中から、映画の専門家たちが『最も優れた映画』を選出する年間ベストテンが決定!プロフェッショナルが選んだ“絶対見ておくべき映画”とは?“優れた演技を見せた俳優”とは?気になる結果を発表します。

第3位
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

画像: 第3位 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

1969年、変革期のハリウッドで落ち目の元スターと彼のスタントマンが奇怪な事件に遭遇

監督:クェンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット(ソニー・ピクチャーズ配給)

清藤秀人
(映画ライター)

シャロン・テートとロマン・ポランスキーの最初で最後の共演作「吸血鬼」(1967)を、テートが惨殺された直後に観たリアル世代として、まさに至福のひとときだった。

塩田時敏
(映画評論家)

初見ではまずまずだったワンハリだが、「ジョーカー」と併せて再見するとグッと面白味が増した。両作は激動したアメリカのコインの裏表である。

杉谷伸子
(映画ライター)

実在の事件をモチーフに紡いだ虚構のなかに、夢を断たれた女優への愛を感じさせたタランティーノが、たまらなく好き。映画館でのシャロン・テートの希望に輝く顔だけで、マーゴット・ロビーは私にとって特別な女優になった。

第2位
「グリーンブック」

画像: 第2位 「グリーンブック」

人種差別が色濃く残る1960年代米南部を旅する黒人ピアニストと彼のドライバーの交流

監督:ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ(ギャガ配給)

井上健一
(映画ライター)

クルマの中で運転手(V・モーテンセン)に勧められ、黒人ピアニスト(M・アリ)が敬遠していたフライドチキンを食べる「グリーンブック」と、現実の厳しさを描きつつも、未来への希望を込めた「ヒックとドラゴン聖地への冒険」のラスト。共に「共存」をテーマにした二作のこのシーンが、2019年最も心に残った。

襟川クロ
(映画パーソナリティー)

知らなかった誰かの人生を疑似体験する驚きと喜び!励まされるし、何より最高の脳トレ!

大谷弘路
(映画ジャーナリスト)

粗野なイタリア系用心棒と孤高の黒人ピアニストの取り合わせが面白い。

成田陽子
(映画ライター)

背景と友情と二人の俳優のやり合 いがドラマの楽しさの骨頂。

渡辺祥子
(映画評論家)

差別の時代にも優れた才能に触 れて生まれる敬意や優しさがあるこ とを描いてほっとさせられた。

第1位
「ジョーカー」

画像: 第1位 「ジョーカー」

ゴッサム・シティでコメディアンを目指す貧しく孤独な青年が、やがて狂気をおびていく

監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デニーロ(ワーナー・ブラザース映画配給)

大谷弘路
(映画ジャーナリスト)

格差時代の象徴か。

垣井道弘
(映画評論家)

ホアキン・フェニックスの圧倒的な演技力につきる。

きさらぎ尚
(映画評論家)

ホアキン・フェニックスは圧巻の印象。いつも笑っている白塗りの顔に浮かぶ哀しみ、狂気に漂う優美さなど、心の動きを肉体に乗せる表現力を発揮するホアキンは、一つ上のステージに進んだと確信。

横森文
(映画ライター)

もはやアメコミ映画を超える人間ドラマとしての面白さにあふれており、どうやったって文句なしの1位に。

参加した映画プロフェッショナル
秋本鉄次/池田敏/稲垣都々世/稲田隆紀/井上健一/永千絵/襟川クロ/大谷弘路/大森さわこ/おかむら良/荻原順子/垣井道弘/河原晶子/きさらぎ尚/北島明弘/木村奈保子/清藤秀人/久保田明/斉藤博昭/塩田時敏/白井佳夫/杉谷伸子/相馬学/高瀬由美子/土屋好生/成田陽子/西森マリー/野村正昭/萩尾瞳/はせがわいずみ/秦早穗子/平沢薫/まつかわゆま/村上淳子/横森文/よしひろまさみち/渡辺祥子/渡辺麻紀

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