「ブリジット・ジョーンズの日記」でおなじみのレネー・ゼルウィガーが、女優ジュディー・ガーランドを熱演した「ジュディ 虹の彼方に」でアカデミー賞主演女優賞を獲得した。キャリア最高の当たり役といわれる本作、今のレネーだからこそ演じられた理由とは––––?(文・金子裕子/デジタル編集・スクリーン編集部)

「ジュディ 虹の彼方に」をあらためて解説

47歳でこの世を去った伝説のミュージカル女優ジュディー・ガーランド。輝かしいキャリアの裏側に隠された晩年の凄絶な日々を、英国演劇界で演出家としても活躍するルパート・グールド監督が戯曲『エンド・オブ・ザ・レインボウ』を基に映画化。

ジュディー役には「ブリジット・ジョーンズの日記」で世界中の女性の共感を集めたレネー・ゼルウィガーが扮し、劇中に登場する全曲を吹替なしで歌い上げている。ジュディーの最後の恋人ミッキーに「ラ・ラ・ランド」のフィン・ウィットロック、さらにルーファス・シーウェルやマイケル・ガンボンらベテランが脇を固める。「オズの魔法使」に主演しハリウッドの頂点に君臨してから30年。

画像: 後年のジュディは子供たちと巡業をする日々

後年のジュディは子供たちと巡業をする日々

度重なるトラブルで映画出演のオファーが途絶えたジュディ(レネー)は、二人の幼子を抱えながらステージ巡業で生計を支えていた。そんな中、イギリスのクラブからショーの依頼が舞い込む。ジュディは生活を立て直すため、子供を元夫シド(シーウェル)に預けて単身ロンドンへ渡る。

レネー版ジュディー・ガーランドができるまで

画像: 実際のジュディー

実際のジュディー

ジュディー・ガーランド(1922年〜1969年)
圧倒的な歌唱力と演技力でハリウッドの黄金期を支えたエンターテイナー。1939年に「オズの魔法使」のドロシー役でブレークし、「スタア誕生」(54)でアカデミー賞主演女優賞候補に。1969年、薬物過剰摂取により急逝。

\レネー版ジュディー・ガーランド/

画像: レネー版ジュディー・ガーランドができるまで

パフォーマンスは?
レネーはもともと高い歌声だったが、晩年のジュディーに合わせて胸のほうから出すような低い歌唱法をマスター。実際の彼女の映像や音源をひたすら見聞きし、独特の訛り、小刻みに震えるような動きなど、ステージ上のパフォーマンスをモノにした。

ファッションは?
実際のレネーとジュディーの体型は異なっていたが、レネーいわく『ドレスに合わせて立つことでジュディーになれた』のだそう。さらにレネーは、湾曲していたジュディーの姿勢を肩の置き方で表現し、周囲を驚かせた。

「ジュディ 虹の彼方に」
2020年3月6日(金)公開

原題:ジュディ/イギリス/2019年/1時間58分/配給:ギャガ
監督:ルパート・グールド/出演:レネー・ゼルウィガー、ジェシー・バックリー、 フィン・ウィットロック、ルーファス・シーウェル、マイケル・ガンボン
© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019

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