新型コロナウィルス感染拡大防止対策による方針を受け、公開が延期されていた「エジソンズ・ゲーム」が、2020年6月19日(金)より日本公開が決定。世界を変える“電気”を制するのは誰だ!?本作品の見どころについてご紹介します!(文・前田かおり/デジタル編集・スクリーン編集部)

発明家エジソンの電流をめぐる争いを描く

誰もが知る発明王トーマス・エジソンにも、脅威のライバルがいた。その名はジョージ・ウェスティングハウス。技術者でカリスマ実業家だった彼とエジソンはアメリカ初の電力送電システムを巡って、直流か交流かという〝電流戦争〞を繰り広げた。実はこのバトルが今の電気の原点を決定づけたのだった。そんな歴史的事件を映画化。

画像: 発明家エジソンの電流をめぐる争いを描く

主演のエジソンにはベネディクト・カンバーバッチ。非凡だが、勝つためなら手段を選ばないという偉人としてのイメージを覆すような人物像を作り上げた。対するウェスティングハウスには『シェイプ・オブ・ウォーター』などのマイケル・シャノン。また、エジソンの右腕である秘書のインサルにトム・ホランド、野心家の天才科学者テスラをニコラス・ホルト。監督は「ぼくとアールと彼女のさよなら」のアルフォンソ・ゴメス・レホン。

己の才能を信じた者と、それに惚れ込んだ者たち......男たちがプライドと情熱を賭けた世紀の戦いの全貌とその行方を見届けずにはいられない。

\知っておきたい/
WHO IS エジソン

1847年2月11日〜1931年10月18日。アメリカ合衆国の発明家。蓄音機、白熱電球、活動写真などの発明から、電力システムの事業化など生涯で約1300もの発明と技術革新を行なった。正規の教育を受けられず、図書館など独学で知識を得たことから"努力の人"と言われる一方で、発明家としての直感などに固執したのではという見方もある。また自らの権利を守るため訴訟も厭わなかったため、"訴訟王"とも呼ばれた。

あらすじ

天才発明家と崇められるエジソンは大統領からの仕事でも断る傲慢な男。実業家のウェスティングハウスはそんなエジソンと手を組もうと晩餐会に招くが、すっぽかされる。1882年、エジソンは直流方式で白熱電球の事業化に成功するが、ウェスティングハウスは交流方式派だった。その頃、エジソン・エレクトリック社に雇用された発明家のテスラも交流式の方が効率的だと提案。だが、エジソンにその場で却下される。

1886年、ウェスティングハウスは交流式送電の実演会を成功させたことで、エジソンはウェスティグハウスを誹謗中傷。一方、ウェスティングハウスはエジソンと決別したテスラと組み、直流VS交流の世紀の電流戦争は激化していく。

\知っておきたい/
"電流戦争"の真実

"電流戦争"の発端は、エジソンが直流方式にこだわるあまり、交流方式の優位を受け入れられなかったからだった。そのため、ウェスティングハウスによる交流式の実演会で自分の電球が使われていたと知ると、「発明を盗まれた」と発表。対するウェスティングハウスは電球の特許部分を改良して逃げ切る。収まらないエジソンは「交流は感電しやすく危険」と悪評を流すなど画策。だが庶民には「電気は全て怖い」という印象を広めただけだった。

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