最新インタビューを通して編集部が特に注目する一人に光をあてる“今月の顔”。今回取り上げるのは、今年のアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビー。“演技派”から一転、人気の“悪カワ”ハーレイ・クインを超絶クレイジーに演じているアクション映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」について話を聞きました。

マーゴット・ロビー

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でのセクシー演技で注目を集め「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役でブレーク。「アイ、トーニャ史上最大のスキャンダル」では実在のフィギュアスケート選手を熱演しアカデミー賞候補になるなど幅広い活躍を見せる。1990年7月2日生まれの29歳。

ハーレイはいろんなことを学ぶけれど、翌日にはきっと同じ間違いをする(笑)。私は彼女のそんなところがすごく好きなの

最近のマーゴット・ロビーの躍進ぶりには目を瞠らされるものがある。特記すべきは、その演じる役柄の幅広さだ。タランティーノ監督のもと伝説のアイコニック女優を演じた「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。全米を驚愕させたセクハラ・スキャンダルを描いた「スキャンダル」では、野心に満ちた新人レポーターを演じアカデミー賞候補に。その前には歴史大作「ふたりの女王メアリーとエリザベス」で堂々たる女王姿を熱演、という驚くほどの多彩さ。

そしてやってきたのがハーレイ・クインである。モラルゼロ、リミッターゼロ、自分の欲望のままにノンストップで突っ走る究極のクレイジーガール。DCコミックの凶悪ヴィラン大集合の「スーサイド・スクワッド」で抜きん出た悪カワぶりを見せ、一瞬にして世界中を魅了してしまった。

その人気キャラクターをマーゴットが再び演じるのが「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」だ。同じ役柄を再び演じるのはマーゴットにとっても初の試み、しかもプロデューサーも兼任するという熱の入れよう。それほどまで惹かれた“ハーレイ・クインの魅力”について語ってもらった。

──今回の映画を作ろうと思ったきっかけは何ですか?

『ちょうど「スーサイド・スクワッド」の撮影をしていた時、これを撮り終えてもまだハーレイとは離れたくないという気持ちがあったの。彼女に関して、やり残したことがたくさんあると感じていた。役作りでコミックを読んだのだけど、その時に「BIRDS OF PREY」のコミックをたくさん読んだわ。そして思ったの。なぜ世の中にはもっと女性がいっぱい登場するアクション映画がないんだろう?って。

現実では多くの女の子たちがグループになって遊んでいるし、それは女の子の間ではよくあるコミュニティーなのに、なぜそれがスクリーン上でめったに描かれないのか不思議だったの。だから私としては女性のアンサンブル・アクション映画を作りたくて、そこに「BIRDS OF PREY」はぴったりだと思ったの』

──この企画を立ち上げた時、どんな感じの映画にしたいと思ったのですか?

『何より大事だったのは、型にはめたくないということだった。観客が次に何が起きるか予測できてしまうような作品にはしたくなかったの。つまりハーレイ自身のような予測不能な作品を目指したの。それからもう一つ、どうしてもこだわりたかったのは、舞台をゴッサムの“ある部分”にしたかったこと。ゴッサムの街全体が吹き飛ばされるような大がかりなシークエンスは必要ない。映画の世界をマフィアとかギャングとかのレベルの危険さの中で描ければ、と思ったの。

ほとんどの人はゴッサムと聞くとニューヨークを想像するけれど、ブルース・ウェインがマンハッタンにいるとすれば、ハーレイとBIRDS OF PREYはブルックリンとかブロンクスにいるという感じ。私たちの世界は洗練された金融街じゃない。ごちゃごちゃして、イカレてて、楽しくてカラフルなゴッサム。そういうところに私たちはいるのよ』

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