第62回グラミー賞で女性初の主要4部門独占受賞を達成、さらに「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の主題歌を史上最年少で手がけ世界中を驚愕させた、若干18歳の天才アーティスト、ビリー・アイリッシュ。これまでのポップスターの常識をことごとく覆す新しき才能のすべてをチェック!(文・山崎ともみ/デジタル編集・スクリーン編集部)

ビリー・アイリッシュ
2001年12月18日生まれ、LA出身のシンガー・ソングライター。両親は俳優。ホームスクールで育ち、8歳から合唱団に参加、11歳頃から作曲を始める。13歳の時に兄のフィネアスと制作した楽曲「Ocean Eyes」をSoundCloudにアップロードしたところ爆発的ヒット。アーティストとして、そして”次世代のポップアイコン”として名を馳せる。

これまでのアーティストとはまったく違うビリー・アイリッシュの新しさとは?

怖いのに美しい!ダークポップなミュージックビデオ

“ダークポップ”と呼ばれる彼女の表現スタイルだが、印象的なビジュアルのミュージックビデオも持ち味のひとつ。目から流れる漆黒の涙や口から這い出るクモ、背中に刺さる大量の注射器、彼女お得意の白目などなど。シュルレアリスムを感じる、一度見ると忘れられない美しくもゾッとする映像の数々は芸術品。何度も観ちゃう中毒系ムービー!
(上の動画:「you should see me in a ルレアリスムを感じる、一度見ると忘れられな crown」のPV)

ハートにダイレクトアタック!Z世代の心の闇を見つめた歌詞

心に刺さる強烈な詞に多くの若者が共感
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最悪のことが当たり前に起こるこの世界で、「偽りの自分」「自己嫌悪」「失恋」などの身近なテーマから、「ドラッグ」「温暖化問題」などの社会問題までを、赤裸々に冷静に詞に乗せて投げかけるビリー。そのメランコリックなメッセージに若者たちが共感。大胆に見えて繊細、剥き出しの言葉だからこそ深い所に刺さる、まさに“若者たちの代弁者“。

全世界が注目!ビリー流こだわりファッション術

もはやアート!のダボっとルック
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他にないこだわりのビリー流ファッションは、彼女がトレンドに敏感だからこそ。大胆なファッションカラーやヘアカラーもお手のもの。トレードマークの“ダボっとルック“は自分自身を守るためだそう。服の下にある本当の自分を、誰も見たことがなければ意見されることもないから、という芯を感じる彼女らしい理由が最高にクール。

お気に入りは「千と千尋」、日本のカルチャー大好き!

セーラームーンやジョジョなど、アニメプリントのファッションでもたびたび話題になるビリー。実はジブリ作品が大好きで『千と千尋の神隠し』のハクに惚れちゃったり、互いにファンであることを公言する現代アーティストの村上隆と作品でコラボしたり。単独来日公演も控える彼女、日本カルチャーを愛してくれているなんて嬉しい!
(上の写真:村上隆デザインのファッション)

ビリーの理解者、多才で頼れる最強お兄ちゃんフィニアス

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どこかビリーと似た甘く澄んだ美声を持つ、4歳上の兄フィニアス。ビリーの楽曲やアルバムは彼との共作だが、他にもセレーナ・ゴメスの楽曲プロデュースを手掛けたり、人気アーティストに楽曲提供したりと、音楽業界で大活躍!実は以前は俳優としても活動しており、映画『バッド・ティーチャー』や、ミュージカルドラマ『glee』などにも出演していたそう。兄妹そろって多才!

名曲の数々はすべて自宅のベッドルームで生まれた!

ビリーが13歳の時、彼らを一躍有名にした「Ocean Eyes」はLAの自宅のベッドルームで誕生。そここそが彼らのラボ。彼女のベッドのカーテンの向こうには、アイデアメモがびっしりの壁も。グラミー賞でフィニアスが語ったように、現在も兄妹コンビによる多彩な楽曲たちは、この場所で彼ら自身の手で生み出され続けているのだ。

ジャスティン・ビーバーのファンだった!ギャップが可愛い等身大の18歳

ジャスティン・ビーバーのポスター がいっぱい!

ジャスティン・ビーバーのファンを公言するビリー。ジャスティンとのコラボ曲のジャケットには、彼のポスターを貼っていた幼少期の彼女の写真が使用。その一方で、ショーン・メンデスのメールは既読スルーしちゃったそうで、ショーンは(笑)とコメント。どこにでもいる無邪気で飾らない18歳、普段のクールさとのギャップが可愛い!

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