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トム・ヒドルストン編
共演者クリスについて 1
(「ダーク・ワールド」の後で)「演技というのはテニスの試合に似ていると思う。テニスも演技もエキサイティングなのは、その二人の間で魔法が起こるところだけど、それが起こるには信頼が必要なんだ。「マイティ・ソー」1作目の頃からクリスと僕は相手を信頼していた。相手を信頼できると限りなく深い演技ができて、より多くのことを表現できる」
共演者クリスについて 2
(「バトルロイヤル」の後で)「クリスと僕はもう7~8年もこのジャーニーを一緒に歩んでいるんだ。それは僕がこれまでほかの役者たちと持ってきたどんな仕事関係とも違うものだよ」
共演者クリスについて 3
「僕とクリスがお互いのことをとてもよく知っていることが、ある意味、ソーとロキの関係性のあらゆる事柄を高めているのではないかな。いまではツーカーの仲で、その関係性について話し合う必要がないときもあるね。もうその場にすでにあるからさ」
ソーについて 1
「ケネス(ブラナー)が監督を手がけた『マイティ・ソー』のオーディションを受けた時、僕は主役のソーを狙ったのだが、ケネスがロキの方が僕に向いていると勧めてくれたんだよ。運命って本当に不思議な巡り合わせを仕掛けるものだなと思ったね」
ソーについて 2
「『アベンジャーズ』でソーがロキの顔を殴る時、僕は13キロぐらいのツノを付けていてうまくかわせなくて、そのまま顔に食らってしまったんだ。だからクリスには“本当に殴るべきだと思ってたんだよね”と言ったんだよ(笑)」
ロキについて 1
「なんでロキは人気なのか?って、僕にもわからないよ。彼はmischief(いたずら)の神なんだ。mischiefというのは、“許されるべき範囲の中で、可能なことの境界線を押し広げようとすること”だと僕は思っているんだけどね」
ロキについて 2
「僕はロキを演じるのが好きなんだ。彼は利己的で自意識が高く傲慢で、けれど誇り高く優雅さがある。単なる悪役ではなく、悪であることには楽しさや喜びがあるという本質を知っていて心から楽しんでいる」
クリス・ヘムズワース編
共演者トムについて 1
「トムからは、たくさんのことを学んだよ。演技とか文化とか、俳優としての駆け引きとかね。それにソーはロキがいろいろな意地悪をしてくれたおかげで逞しく、正義の味方として進化したとも言えるから」
共演者トムについて 2
「トムとイドリス(エルバ)と僕は、まだ駆け出しに近い一作目から一緒に働いているから、再会すると興奮しちゃうんだ。僕たちはあの頃の思い出話が好きなんだ」
共演者トムについて 3
(「ダーク・ワールド」の後で)「ロキはいつも境界線上を歩いていて、どちら側に行くのか分からないところが興味深い。トムがこの役に与えたものは大きいよ。悪役なのに愛さずにいられないキャラクターに仕立てたのだから」
ソーについて 1
(「ダークワールド」の後で)「ソーの悩みは人間とまったく同じことだよ。恋愛や家庭のことで悩み、自分はいったい何者なのか、真の居場所はどこなのか探そうとする。こうしたことはインディペンデント映画でも扱われるテーマだよね」
ソーについて 2
(エンドゲーム」の後で)「ソーのようなヒーローは自分を犠牲にする精神を持っていないとダメなんだよね。僕も子供を持ってから犠牲心を理解できた気がして、役作りに深みが出てきたと思いたいね」
ロキについて 1
(「エンドゲーム」の後で)「ロキに戻ってきて欲しいかって?うーん、彼はいつも僕を騙すから戻ってきても安心できないよね。でもトムとはすごく仲良しだからまた一緒に仕事をしたいね」
ロキについて 2
(「バトルロイヤル」の後で)「ソーはロキを信用して何度もまっとうになる機会を与えてきたけど、今度は少し違う方法を試みた。彼はロキの性格を受け入れ、彼のあるがままにしてみるんだ。そのやり方はおそらくロキの心を動かしたんじゃないかな」
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