1983年に太平洋上で実際に起きた海難記を映画化
本作は『エベレスト 3D』のバルタザール・コルマウクル監督が、『ダイバージェント』シリーズのシャイリーン・ウッドリー主演に迎え、1983年に太平洋上で実際に起きた海難記を迫真の映像で映画化した作品。
今回の劇場公開日決定にあわせて、巨大なハリケーンに遭遇し、遭難したヨットに一人取り残されたタミー役シャイリーン・ウッドリーが、状況を打開しようと自ら壊れたヨットを修復しようと奮闘する本編映像が解禁された。
映し出されるのは、ハリケーンで行方不明になったと思われた婚約者リチャード(サム・クラフリン)が、ぐったりした様子で海に漂うのを発見した直後の場面。すぐにでも婚約者を助けに行きたいが、壊滅状態のヨットは動かない…。
ケガをして血だらけの自分の手をみつめ、茫然自失の表情を浮かべるタミー。しかし意を決したかのように、「待っててね!」とリチャードに呼びかけヨットの修理を始める。
「さあ、手当てをしようね」とひびが入ったヨットの側面にテープを貼り、浸水した船内から自力で水を汲みだし、倒れた重たいマストを立て、新たな帆を張ろうと奮闘。
終始、「大丈夫、うまくいくよ」と自らに、リチャードに、そして相棒であるヨットに言い聞かせながら奔走するタミーの姿は非常にたくましい。愛するリチャードを助けに行くために、必死にヨットをたてなおそうとする気持ちが胸に迫ってくる・・・。
主演のシャイリーン・ウッドリーは、アカデミー賞候補となった『ファミリー・ツリー』(11)でジョージ・クルーニーの娘役を演じ、一躍脚光を浴び、人気ヤングアダルト小説が原作のSFアクション『ダイバージェント』(14)、『ダイバージェントNEO』(15)、『ダイバージェントFINAL』(16)で勝気な主人公トリスを演じ、スターとしての地位を不動のものにした。
本作では製作総指揮にも名を連ね、「タミーを演じられて本当によかった」とインタビューで答えるほど、タミー役への思い入れが強く、撮影に先立って、航海術を完璧にするためにトレーニングを実施。「私は泳ぐのが得意で、水に関することが大好きだし、とてもやりやすかった。水中の訓練はたくさんしたが、セーリング経験は皆無だったので、撮影が始まる前にひと月ほどハワイで、いろいろなタイプのボートでセーリングのしかたを習った。フィジーに行ったときも同様に1ヶ月間、セーリングを訓練した」と語っている。
バルタザール・コルマウクル監督も「私はこれまで女性が主役として牽引する映画を手掛けたことはなかったので、若く、強い女性が物語のヒーローというアイデアが気に入ったし、シャイリーンこそ適役だと思ったんだ」と全幅の信頼をおき、壮絶な実話を基にした迫真のサバイバル・ドラマを作り上げた。
アドリフト 41日間の漂流
2020年6月12日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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