入門編：
韓国映画に触れる！豊富なバリエーションにますますハマりそう！
韓国歴代興行収入1位！「パラサイト」超えの大ヒット作
「エクストリーム・ジョブ」（2019）
塩田ポイント：“揚げる大捜査線”は、鬱の時代に気分を“上げる大捜査線”
昨年の韓国映画界で、な、なんと「パラサイト」を抜いて興行収入トップに輝いたのが「エクストリーム・ジョブ」。犯罪組織を摘発するために、麻薬捜査班がフライドチキン屋になりすますが、なんとこの店が大繁盛してしまう。な、なんと組織からもチキンのUberが（笑）。
絶対味覚を持つ刑事とか、洒落っ気満載のまさに“揚げる大捜査線”は、鬱の時代に気分を“上げる大捜査線”だ。能天気アクションコメディーとして、一頭地を抜いている。
「エクストリーム・ジョブ」（2019）
検挙率がふるわず解体寸前の麻薬捜査班が、潜入捜査のために偽装営業するフライドチキン屋がまさかの大繁盛。捜査は後回し、チキン売りに忙しくなる麻薬捜査班の仕事っぷりをユーモアたっぷり、かつワイルドに描く。
監督：イ・ビョンホン
出演：リュ・スンリョン、イ・ハニ、チン・ソンギュ
なんど観ても笑える！気分をUPしたいときに！
「エクストリーム・ジョブ」通常版Blu-ray
2020年7月3日（金）発売
販売：TCエンタテインメント／価格：4,900円＋税／特別映像：予告編
© 2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVED
ポン・ジュノ×ソン・ガンホ、最強タッグ作品！
「グエムル 漢江の怪物」（2006）
塩田ポイント：ユニーク過ぎるキャラの家族が集まったスペクタクルなホームドラマ
ソウルの真ん中を流れる大きな川、漢江にモンスターが出現する「グエムル」。と、見掛けは怪獣映画っぽいが、実質、ユニーク過ぎるキャラの家族が集まった、川べりで屋台を営業する一家のスペクタクルなホームドラマである。
人生は思い通りにいかない理不尽な出来事ばかりだけれど、そんなもんだよ人生は、というポン・ジュノ監督の優しい視線。それは一番お薦めのデビュー作「ほえる犬は噛まない」から一貫している。
「グエムル 漢江の怪物」（2006）
韓国の人々のオアシス、漢江（ハンガン）に突如出現した怪物をめぐる事件を描いたパニック映画。怪物に娘を奪われた父をソン・ガンホが演じている。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手がけたWETAワークショップによるリアルな怪物が話題に。
監督：ポン・ジュノ
出演：ソン・ガンホ、ビョン・ヒボン、パク・ヘイル
祝・初ブルーレイ化！特典は驚きの4時間超！
「グエムル 漢江の怪物 HDエディション」ブルーレイ
2020年7月3日（金）発売
販売：ハピネット／価格：5,800円＋税（2枚組）特典映像：劇場公開時プレスリリース縮刷版封入、怪物〈グエムル〉のすべて他
© 2006 Chungeorahm Film. All rights reserved.
醜い人間はゾンビより怖い?!
「新感染 ファイナル・エクスプレス」（2016）
塩田ポイント：ゾンビものの中で、ダントツで面白いのが「新感染」
COVID-19により予期せぬ、新たな生活様式を強いられる事となった我々の日常。こんな風景はSFやホラー映画でしか見た事なかった。まるでゾンビ映画のような世界。並みいるゾンビものの中で、韓国映画という枠を越えてもダントツで面白いのが「新感染」。
ホラー嫌いでもハマるのは、超特急KTXを舞台に微細な日常が効果的なスリルで描かれるから。ゾンビは怖いが、だからといってコロナ罹患者を差別するような事が有ってはならない。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」（2016）
超高速で走る列車の中で突然発生したゾンビパニック。逃げ場なしの閉鎖空間で恐ろしいスピードで感染していくゾンビ症状に心拍数が爆上がり！しっかりとゾンビ映画でありながら、親子、家族愛を感じられるのは韓国映画ならでは。
監督：ヨン・サンホ
出演：コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク
© 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.
伝統ジャンルに新風を吹き込んだ純愛映画の傑作！
「バンジージャンプする」（2001）
塩田ポイント：愛する二人は、バンジージャンプの綱に結ばれているのだ
ハリウッドは西部劇、日本は時代劇、そして韓国はメロドラマ。この伝統的ジャンルに新風を吹き込んだのが「バンジージャンプする」。“輪廻転生”という、仏教的ならぬSF的発想。次の世でも巡り会う“ソウルメイト”。緻密な80年代恋愛描写のレトロ・モダンに、同性愛フレーバーもまぶしたユニークな味わい。
愛する二人は赤い糸に結ばれているんじゃない、バンジージャンプの綱に結ばれているのだ。イ・ウンジュがとにかく愛おしい。
「バンジージャンプする」（2001）
韓国のトップスター、イ・ビョンホン主演の純愛ロマンス。雨の日に運命的な出会いをした男女の時代を超えた愛の奇跡を描く。二人が出会った1983年と再会した2000年をシンクロさせながらすべてが明らかになるシーンの美しい映像に注目！
監督：キム・デスン
出演：イ・ビョンホン、イ・ウンジュ、ヨ・ヒョンス
©︎2001 NOON ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED．
©︎2005 Universal Studios All Rights Reserved．
スタローン製作でハリウッドリメイク決定！超重量級バイオレンスアクション
「悪人伝」2020年7月17日（金）公開
塩田ポイント：マ・ドンソク兄貴がキマリ過ぎ
刑事が犯罪者を追うのは当たり前。極悪組長が悪徳刑事と手を組み、無差別殺人鬼と対峙するからこそ映画は面白くなるのだ。なにより「新感染」では素手でゾンビをなぎ倒した愛妻家、マ・ドンソク兄貴がキマリ過ぎ。
これに「チェイサー」ほどの哲学性は求められないが、重量級バイオレンスアクションとして、お釣りがくる出来映え。スタローンがハリウッドリメイクしても、韓国社会だからこそ醸し出せる濃～い味わいの再現は不可能だな。
「悪人伝」2020年7月17日（金）公開
ナイフ連続殺人鬼に襲われたギャングのボス（ドンソク）が、ハミダシ刑事（「７人の追撃者」のキム・ムヨル）とぶつかりながら犯人を追う！法律なんて関係ない。悪党ふたりがもっと悪い野郎を捕まえるんだ。ドンソクの魅力が炸裂する主演最新作。
監督：イ・ウォンテ
出演：マ・ドンソク、キム・ムヨル、キム・ソンギュ
配給：クロックワークス
© 2019 KIWI MEDIA GROUP & B.A.
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