「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」ストーリー
NY郊外の館で、ミステリー作家の巨匠ハーラン・スロンビーが85歳の誕生パーティーの翌朝、遺体で発見された。匿名の人物から事件の調査依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランが家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく。
トリビア一挙大公開!!
1.ゲーム・オブ・スローンズ
ハーランの屋敷でひときわ目につく、無数のナイフで装飾されたオブジェ。これを背もたれに見立てて前に椅子が置かれると、見るからに「ゲーム・オブ・スローンズ」の象徴とも言える「鉄の玉座」。オマージュというより「そのもの」というレベル。
2.シャーロック・ホームズ
ブノワ・ブランのちょっと奇妙な言い回し「TheGameisAfoot(獲物が現れた)」は、ホームズの名セリフとして有名。ブノワは相棒に指名したマルタを「ワトソン」と呼ぶ。
3.アガサ・クリスティー
オマージュは数えきれないが、アガサ本人との一致という点では、ハーランがミステリー作家で、85歳の誕生日に亡くなったこと。アガサも85歳で逝去。
4.エルキュール・ポアロ
頭脳的な捜査や、関係者を集めて真実を明かすスタイルなど、ブノワ・ブランはポアロを彷彿。ブランはよく名前の発音を間違えられるが、ポアロも「ピエロ」「ポイロット」などと間違って呼ばれることが多く、細かい部分もそっくり。
5.ねじれた家
屋敷での富豪の死、薬品の使われ方、第2の犠牲者の理由など、アガサ・クリスティーの作品で最も似ているかも。
6.ナイル殺人事件(1978)
女優たちの過剰な演技や、事件の重要な手がかりとなる「足音」と「時間」の関係など、共通点は多い。
7.オリエント急行殺人事件(1974、2017)
別人のガウンを着るトリックや、ドアの内側・外側での会話、手紙を火であぶって文字を浮かせるなど引用多数。
8.ジェシカおばさんの事件簿
マルタの家で流れているのは、日本でも放映されたTVシリーズのスペイン語版。この作品はアガサ・クリスティーとは関係ないが、クリスティー作品の人気探偵ミス・マープルとジェシカおばさんはイメージが似ている。
9.ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
マルタが家で見ているドラマで、声優としてカメオ出演。「BRICK ブリック」「LOOPER/ルーパー」などライアン・ジョンソン作品の常連という縁で参加したのかも。
10.ルージング・マイ・マインド
ブノワ・ブランが車中で口ずさむこの曲は、ミュージカル「フォーリーズ」の1曲。作曲は「ウエスト・サイド物語」(作詞のみ)や「スウィーニー・トッド」など数多くの名作を手がけたミュージカル界のレジェンド、スティーヴン・ソンドハイム。
11.シーラ号の謎
妻の死を探る映画プロデューサーが豪華ヨットに容疑者を集める。犯人探しゲームのようなノリが似ている。脚本(共同)は、こちらもスティーヴン・ソンドハイム。
12.刑事コロンボ
ブランは聞き込みをしながら、葉巻をくゆらせる。葉巻を愛用して事件を解決するといえばコロンボ。
13.ベイビー・ドライバー
猛スピードで車を運転するマルタを、同乗しているランサムが例えたのが、この映画。ランサムはけっこう映画ファン?
14.ゴスフォード・パーク
カントリーハウスに集まった貴族たちが、お金の問題を抱えている。一見、優雅な生活の人々がじつは……という設定や、使用人との関係など共通点を深読みできる。