ユーモラスな日常を描きだす ミランダ・ジュライ
代表作「君とボクの虹色の世界」
小説家としても知られるミランダ・ジュライ。小説であろうと映画であろうと、どこかぶっ壊れた人たちのちょっと不思議でユーモラスな日常を描き続けていて、そのブレなさが推せます。『君とボクの虹色の世界』でも登場するのは、自分の手に火をつけるお父さんだとか、エロチャットにハマる小学生だとか、曲者ぞろいで愛おしい。
映画は成功したけど残念ながら…エイドリアン・シェリー
代表作「ウェイトレス おいしい人生のつくりかた」
90年代のインディーズ映画を象徴するような存在といえるエードリアン・シェリー。そんな彼女の初監督作『ウェイトレスおいしい人生のつくりかた』は、女性が自分自身の力で立つことの重要性に気づかされる、先進的フェミ映画でした。映画の成功の裏で、彼女は同年に他界。この1作で亡くなってしまったことが本当に悔やまれます…。
製作者としても辣腕を ドリュー・バリモア
代表作「ローラーガールズ・ダイアリー」
映画製作会社『フラワー・フィルムズ』を立ち上げ、長年女優&プロデューサーとして活躍するドリュー。2009年には『ローラーガールズ・ダイアリー』で監督デビューもしております!プールでのキスシーンに突然のパイ投げ合戦、ローラーダービーの白熱した試合など、「やりたいこと全部詰め込みました」感が潔くて、だいすき!
現実的な面も見せる サラー・ポリー
代表作「アウェイ・フロム・ハー君を想う」「テイク・ディス・ワルツ」
『死ぬまでにしたい10のこと』のサラー・ポリーは、自分の半径1メートルの世界をじっくりと見つめたような、どこか親しみやすい作風が魅力。でもほっこりムービーだと油断すると痛い目を見るくらい、残酷なほど現実的な面も併せ持つ監督です。『テイク・ディス・ワルツ』での、画面の可愛さと内容の重さのギャップよ。傑作です!
監督も表現者としての手段 マドンナ
代表作「ワンダーラスト」「ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋」
泣く子も黙るクイーン・オブ・ポップ、マドンナ。映画出演はもちろん、監督や児童書の執筆(!)も手掛ける彼女は根っからの“表現者”と言えます。そんな彼女の初監督作『ワンダーラスト』は下積み時代の記憶や人生哲学が反映された、反骨精神にあふれる一本。「なにかをゼロから生み出せ」と主人公が全身全霊で叫ぶライブシーンは、必見!
Photos by Getty Images
短編作品で監督する次世代監督候補
次世代イットガールのイヴ・ヒューソンを起用し、ミュウミュウのショートムービーを監督したダコタ・ファニング。女性映画監督を支援するプロジェクトの一環で作品を撮り上げたクリステン・スチュワート(ネットで観られます)。
クロエ・グレース・モレッツも「兄と共同で短編映画の監督をしたい」と発言するなど、自らの声を届けようとするセレブは今後も後を絶たない様子。彼女たちの監督作を劇場で観られる日も、そう遠くないかも?