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2000’s/40代
「ブリジット・ジョーンズ」シリーズで初共演! 世界的なヒットに
コリン・ファース
コメディーからシリアスまでジャンルを問わず大活躍
コリンが映画界で新境地を見せたのは「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)。ロマンティック・コメディでも魅力が出せる男優となった。また、この映画の脚本家、リチャード・カーティスの群像劇「ラブ・アクチュアリー」(2003)も人気を博す。
ハリウッドのコメディ「ロイヤル・セブンティーン」(2003)やミュージカル「マンマ・ミーア!」(2008)にも出演し、後者では歌と踊りも披露。一方、シリアスなドラマとしては「真珠の首飾りの少女」(2003)で画家のフェルメールを演じて注目され、渾身の一作「シングルマン」(2009)では初のオスカー候補となる。
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「シングルマン」(2009)
コリンが初めてオスカーの主演男優賞候補となった作品で、ハイレベルな演技を披露。恋人を事故で失ったゲイの大学教授の深い喪失感を文学的な語り口で見せる美しい作品で、ファッション・デザイナー、トム・フォードの監督デビュー作。
彼はコリンの微妙な目の動きにほれ込み、出演を依頼したといわれるが、コリンは見事に期待に応える。スタイリッシュで、ダンディなスーツの着こなしも印象的。
ヒュー・グラント
出演作を重ねて“ロマンティック・コメディーの帝王”に
コリンとの初共演作「ブリジット・ジョーンズの日記」が世界中で大ヒット。さらに「アバウト・ア・ボーイ」(2002)、サンドラ・ブロック共演の「トゥー・ウィークス・ノーティス」(2002)、群像劇「ラブ・アクチュアリー」(2003)、ドリュー・バリモア共演の「ラブソングができるまで」(2007)と主演作が続く。
調子のいいプレイボーイから、愛に不器用なオクテな役まで、キャラクターのふり幅が大きく、“ロマンティック・コメディの帝王”としての地位を確立する。私生活ではエリザベス・ハーレイとは別れたが、2002年の彼女の長男の洗礼式では代父を務める。
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「アバウト・ア・ボーイ」(2002)
イギリスの人気作家、ニック・ホーンビィの小説の映画化。親の印税で自由気ままに暮らす30代後半の主人公をヒューが演じる。遊び半分の人生を送っている彼は12歳の不幸な少年と出会うことで別の価値観に目覚める。
今は実力派男優となったニコラス・ホルトの子役時代の出演作。公開時にはふたりで来日して、記者会見で愉快なやりとりを見せた。ヒューのユーモア感覚がさえわたる快作で、この演技でゴールデン・グローブ賞の候補となる。
ついに共演!
「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)
コリンとヒューの初共演が実現した記念すべき大ヒット作。ヘレン・フィールディングのベストセラーの映画化で、彼女はテレビ「高慢と偏見」のミスター・ダーシーを念頭に置いて原作を書き上げた。そこでダーシー役のコリンが弁護士マーク・ダーシーを演じることになった。
ヒューが演じるのは、ヒロイン、ブリジットが務める出版社の憧れの上司ダニエル役。堅物のマークと口がうまいプレイボーイのダニエル。その対比が最高!ふたりの当たり役になった。続編「ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうなわたしの12か月」(2014)でも再共演が実現。
Photos by Getty Images