／デジタル編集・スクリーン編集部）
はみだし刑事コンビのバディアクション
「バッドボーイズ」（1995）
大ヒットメーカー、マイケル・ベイの映画監督デビュー作。マイアミ市警のはみだし刑事コンビが、ヘロイン強奪事件に挑む。ド派手なアクションとスタイリッシュな映像は、ベイの本領発揮。「リーサル・ウェポン」的なバディものの路線を受け継ぎつつ、主役の刑事を2人とも黒人にした点が新鮮。ウィル・スミスの出世作となった。
トム・クルーズの人気シリーズはこれが原点
「ミッション・インポッシブル」（1996）
往年の人気ドラマ『スパイ大作戦』の映画化で、演技派志向だったトム・クルーズが、アクション路線に舵を切る転機となった。当初は原作ファンからの批判も浴びたが、難度の高いアクションに次々と挑戦するなど、続編出演の少ないトムの並々ならぬ意気込みに、やがてそんな声も沈静化。今や代表作と言えるシリーズに成長した。
5代目ボンドの相方はアジアの女性スター
「007／トゥモロー・ネバー・ダイ」（1997）
90年代は5代目ボンド、ピアース・ブロスナンの時代。その第2弾となる本作でボンドガールに起用されたのは、アジアを代表するアクションスター、ミシェール・ヨー。中国の情報部員に扮してお得意の格闘はもちろん、手錠で繋がれたままのバイク二人乗りなど、ボンド顔負けの活躍を披露。今までにないボンドガールを作り上げた。
香港アクションの第一人者監督がハリウッドへ
「フェイス／オフ」（1997）
ハリウッドに進出したアジアの巨匠ジョン・ウーが、ジョン・トラヴォルタ＆ニコラス・ケイジ共演で贈るアクションドラマ。顔を入れ替えたFBI捜査官と凶悪テロリストの対決という設定こそ奇抜だが、男同士の因縁の戦いをガンアクションが彩る作風は、ジョン・ウー節全開。トレードマークの二丁拳銃や白い鳩の登場に思わずニヤリ。
ホラーとアクションの融合した剣戟もの
「ブレイド」（1998）
人間とヴァンパイアの間に生まれたヴァンパイアハンター、ブレイドの活躍を描いたアクションホラー。全身黒づくめでブレイドを演じるウェズリー・スナイプスの、クールでスタイリッシュなアクションに惚れ惚れ。3作までシリーズ化され、「ブレイド2」（2002）はギレルモ・デル・トロ、ドニー・イェンのハリウッド進出に貢献。
ジャッキー・チェンのバディアクション
「ラッシュアワー」（1998）
「レッド・ブロンクス」（1995）で、念願の全米進出に成功したジャッキー・チェンの人気を不動のものにしたアクションコメディ。2人の刑事が反発し合いながら、誘拐事件を捜査…というバディものの定石を踏まえつつ、ジャッキーらしいスピード感あるアクションをふんだんに盛り込んだ。クリス・タッカーとの名コンビも好評。
メル・ギブソンのヒットシリーズ最終作
「リーサル・ウェポン4」（1998）
1987年から続いたメル・ギブソン主演の刑事アクション最終作。爆破やカーチェイスなど、お馴染みの派手なアクションはそのままに、これがハリウッドデビューとなるジェット・リーが、悪役に扮して切れ味鋭い武術で存在感を発揮。物語もギブソン＆ダニー・グローヴァーの名コンビにクリス・ロックが加わり、最後に相応しい賑やかさ。
90年代SFアクションの集大成的ヒット作
「マトリックス」（1999）
「スピード」で頭角を現したキアヌ・リーヴスが主演、ワイヤーとVFXを駆使した新感覚の映像で観客の度肝を抜いた90年代SFアクションの集大成。ストップモーションの被写体の周囲を回り込む革新的撮影法“バレットタイム”は大流行した。監督を務めたアンディー＆ラリーのウォシャウスキー兄弟（当時）は一躍、時代の寵児に。
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