製作中からその全貌が分厚いベールに包まれ包まれていた「TENET テネット」。まだまだ秘密がいっぱいの本作を観る前に、予習編や噂からみえてきた巨大なパズルの片鱗と、これだけは覚えておきたいポイントを解説。ノーラン監督の仕掛けられた頭脳戦をあなたならどう攻略する?(文・相馬 学/デジタル編集・スクリーン編集部)

読み解くための7つのポイント

【ポイント1】そもそも“テネット”とは?

画像: 【ポイント1】そもそも“テネット”とは?

"tenet"は聞きなれない英単語だが、意味は"教義、信条"。当然これだけでは抽象的すぎて、どんな映画かわからない。公式に発表されているあらすじによると、主人公はこの言葉だけを武器に、全世界の存続を懸けて戦うとのこと。

また、US版の予告編で主人公は"このワードだけは覚えておけ。使い方次第で未来が変わる。慎重に使え"と言われているが、なんらかのマジックを引き起こす魔法の言葉なのかもしれない。いずれにしても、タイトルに冠した以上は物語のテーマに関わってくる可能性は高い。

世界に対して影響力を持つ者の"信条"は未来を変える力がある。ノーラン作品らしい深いテーマが、そこに潜んでいそうだ。

【ポイント2】『死後の世界にようこそ』とは?

画像: 【ポイント2】『死後の世界にようこそ』とは?

予告編で病院のベッドの上に横たわる主人公は、謎の男に"死後の世界へようこそ"と声をかけられる。どうやら主人公はその前に、死を恐れずに仲間を救い、殺されかけたか、殺されたか、という状況に追い込まれていたようだ。前者なら、男の言葉は単なるジョークだろう。後者なら、未知の蘇生術によって息を吹き返した……ということか!?

いずれにしても主人公が直面した危機は、彼の適性を測るテストのようなもので、それに合格したと、謎の男は語る。マーティン・ドノヴァンふんするこの男は、"テネットという言葉を覚えておけ"と主人公に言う人物でもあり、すべてを知るキーパーソンと言えそうだ。

【ポイント3】『インセプション』の続編なのか?

画像: 【ポイント3】『インセプション』の続編なのか?

予告編には現実世界の風景を歪めたような描写もあり、『インセプション』の続編か?……という疑問の声もネット上でささやかれたが、答はノー。ストーリー的には関りはないようだ。とはいえ、主演のジョン・デヴィッド・ワシントンは本作を"『インセプション』とは親戚のような関係にある"と語っており、まったく関連がないというわけでもないらしい。

たとえば、時間逆行の旅という要素は、『インセプション』での夢の階層への潜入というSF的なアイデアに通じるものがある。そしておそらくは、同作のように、複雑に入り組んだストーリーになるだろう。『インセプション』を復習しておけば、本作をより深く楽しむことができるかもしれない。

【ポイント4】時間を逆行するパワーの物語?

画像: 【ポイント4】時間を逆行するパワーの物語?

"時間の逆行"は本作の大きなカギになるようで、予告編からは主人公がその力を手にしていることがうかがえる。標的に銃弾を放っても、弾は銃内に戻っている不思議。その原理は、いわゆるタイムトラベルとも異なるようだ。

これをどのように発動させ、どのような効果を得るのかはわからないが、主人公の強い武器になっていることは間違いない。予告編内では、この先に起こることを主人公が予知する場面があるが、それもこのパワーが引き起こす何かに関わっているのか!?

ちなみに"tenet"という言葉は逆から読んでも同じ言葉になるが、それは逆行時間を生きる主人公を象徴した言葉のようにも受け止められる。

【ポイント5】第3次大戦が起こる?

画像: 【ポイント5】第3次大戦が起こる?

主人公はスパイとして採用され、ある困難な任務に挑むのだが、そのミッションは第3次世界大戦を阻止すること。ロシアのある人物がカギを握っているようで、米露の対立が背景にあると思われる。スパイ映画にありがちな設定……などと言うなかれ。

この"大戦"は人類滅亡以上に悲惨なものであるというから、穏やかではない。そもそも人類の滅亡よりも悲惨な出来事を想像できるだろうか? ともかく、主人公はジェームズ・ボンド以上に重い責任を背負ってしまうワケで、そのプレッシャーも相当なものになるだろう。言うまでもなく、ミッションの難易度は高い。必然的にサスペンスのスリルも増すに違いない。

【ポイント6】ストーリーが難解すぎる?

画像: 【ポイント6】ストーリーが難解すぎる?

クリストファー・ノーランの映画はつねに"時間"が大きなテーマになるが、そこに科学、もしくは実現に近い空想科学が盛り込まれることもあり、一度見ただけで全容を把握するのは難しい。どうやら『TENET テネット』も、そんな複雑なストーリーになるようだ。

主演のジョン・デヴィッド・ワシントンは撮影の間中、何度もノーランに疑問点をぶつけては解消していったという。また、『ダンケルク』に続いてノーラン作品に出演した名優ケネス・ブラナーは"こんなに何度も脚本を読み返したことはない"と語っており、理解するのに時間がかかったという。いずれにしても観客は単純に楽しむのではなく、積極的に考えてノーランが仕掛けたパズルを解く、そんなことを求められるだろう。

【ポイント7】この人物は敵か、味方か?

画像: 【ポイント7】この人物は敵か、味方か?

予告編を見るとジョン・デヴィッド・ワシントンが主人公を演じるのは一目瞭然。その他のキャラクターがどういうポジションに立っているのかは、大いに気になるところだ。ロバート・パティンソン演じるニールは彼の相棒となる人物で、主人公とは異なる特異な能力を持っていることを匂わせる。

敵はケネス・ブラナーふんするロシア人アンドレイ・セイター。ブラナーによると、"冷酷非道な野心家で、極めて人間性の薄い人物"とのことだ。また、エリザベス・デビッキは予告編に度々登場するショートカットの美女キャットを演じている。

この女性はセイターの妻で、悪役のひとりとも思えるのだが、どうやら事情はそんなに簡単ではないようだ。ノーラン作品の常連マイケル・ケイン演じる紳士は、主人公にセイターの情報を教える協力者とのこと。

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