これまで謎に包まれていた「ワンダーウーマン 1984」の内容を解き明かす重要なヒントとなりそうなキャスト&監督のインタビューをお届け。誰もがこの作品に楽しんで参加していたことがわかります。今回は、主役を務めたガル・ガドット編をご紹介します。(文・渡辺麻紀/デジタル編集・スクリーン編集部)

監督と一緒に子供たちを連れてシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスを見に行ったの

──今回の黄金色のコスチュームはいかがでしたか?

「最高にクールじゃない? 最初、パティから『今度は違う衣装で行くわ』と言われたときからドキドキしていたの。

どんなデザインになるのかしらって。で、出来上がったのを見せられたとき、思っていた以上にクールだったから大興奮したんだけど、それと同時に『ところで、これどうやって着るの?』って。正直言うと、着心地はとても悪い。でも、それに耐えるだけの価値はあったわ(笑)」

──アクションはいかがでしょう?今回は前作とは異なるスタイルを観ることができるんですか?

「アクションをどんなスタイルにするか? これはとても重要なことだった。パティーは出来るだけスタントに頼らず本人にやってもらいたい人だから、それもスタイルを選ぶときに重要な要素のひとつになる。

そこで、まず私とパティーは自分たちの子どもを連れてシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスを見に行ったのよ。彼らのあの美しく優雅な動き、そういう要素を取り入れたかったから。ワンダーウーマンは最強だとはいえ女性なの。

だったら男性には出来ないアクションを見せたいじゃない? セクシーさ、柔らかさ、美しさ、優雅さ……そういうところを大切にしたアクションを作って行ったのよ」

──どんな訓練をやったんですか?

「トレーニングはストレングス(強さ)やフレキシビリティ(柔軟性)を得るためのものが多くて、まるでダンスを習っているみたいだった。私は以前、ダンサーをやっていたので、この練習はとても楽しめたわ。

一番大変だったのはワイヤーアクションね。ケーブルに絡まず、どうやって身体を動かすか、これを体得するのは本当に大変だった」

1984年にはまだ生まれていなかったけど父の影響もあって80年代の音楽は大好きよ

──今回の敵キャラクター、チーターを演じるのはクリステン・ウィグです。彼女との共演はいかがでしたか。

「私はずっと彼女の大ファンだった。才能があって、明るくておかしく、ドラマチックでもある。驚くべきタレントの持ち主よ。しかも、一緒に仕事してみると、温かくて優しくて思いやりもあるんだから最高だった。

私たちは、みんながジェラシーを感じるほど仲よくなったの。クリステンと初めて会ったのはあるイベントのときだった。そのときパティーも一緒だったから、ふたりで『チーターには彼女がぴったりじゃないかしら?』と話したのよ。後日、本当にそうなっていた。素晴らしいチョイスだと思ったわ!」

──舞台は1984年です。あなたは1985年生まれですが、この年代で思い浮かべるのはどんなことでしょうか。

「1984年にはまだ生まれていないけど、父の影響もあって80年代の音楽は大好きよ。父はいつもデュラン・デュランやジョージ・マイケル、マドンナやペットショップ・ボーイズなどがお気に入りでずっと流していたから。

あとは……そう、ファッションよ。80年代のファッションは凄くクールだと思ったわ。今回の私たちのコスチュームは、当時のシャネルやクリスチャン・ディオールのファッションショーからインスパイアされたデザインなの。

そういうファッションを着こなすためには、大げさなヘアスタイルがマストなんだけど、ラッキーなことに私のおでこは広いのでそういうヘアスタイルが似合うのよ」

そもそも明るく表情豊かなガルなのだが、このインタビューではより豊かで元気いっぱい。女優としての成熟と、映画への自信が伝わってきた。

「ワンダーウーマン 1984」
2020年12月18日(金)公開

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