巨匠テレンス・マリック監督の最新作「ソング・トゥ・ソング」がこのクリスマスに日本公開。音楽の聖地ともいわれるテキサス州オースティンを舞台に、幸せを模索する4人の男女を描いた感動作。本作のあらすじと恋人役を演じたルーニー・マーラとマイケル・ファスベンダーのインタビューをお届けします。

ルーニー・マーラ&マイケル・ファスベンダーWインタビュー 

ルーニー・マーラ
「ソーシャル・ネットワーク」(2010)「ドラゴン・タトゥーの女」(2011)などの作品で知られ、「キャロル」(2015)で第68回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞。2020年9月にホアキン・フェニックスとの第一子となる男児リヴァーを出産。1985年4月17日生まれ。

マイケル・ファスベンダー
「300 スリーハンドレッド」(2006)で映画デビューし、以後「X-MEN」シリーズ、「プロメテウス」(2012)などハリウッド大作に引っ張りだこに。「光をくれた人」(2016)で共演したアリシア・ヴィカンダーと2017年に結婚。1977年4月2日生まれ。

── 映画界の〝生きる伝説〞ともいわれるテレンス・マリック監督との仕事はいかがでしたか?

マイケル
『今まで経験したことのない感じでした。やりがいがあり、面白く、恐ろしい経験でもありました。監督は書いたセリフを読ませてくれますが、ほとんど即興でやらなくてはいけません。

監督は唯一無二の存在で、この国の偉大な詩人のひとりです。私にとってマリック作品に出演するのは夢であり、学校に戻っていろいろと学び直しているような感じでした』

ルーニー
『即興での撮影はとにかく挑戦的で、ときに苦しく、でもすごく面白くて、これまでのあらゆる映画製作の流れとすべて違っていました。きついときもありましたが、撮影中は「特別なものに参加している」という感覚がありました』

マイケル
『「エイリアン」のリドリー・スコットもそうですが、この世代の監督たちはものすごいエネルギーに満ちています。マリックのエネルギーは本当にティーンエージャーのようでした。

撮影するときは執拗に何かを追求し、昼食は30分だけ、そのあとは撮影やクルーを動かしていました。とにかく作品に対する情熱が凄かったです』

── 物語の中心になるのは、お二人にライアン・ゴズリング、ナタリー・ポートマンを加えた4人ですが、お互いに共演してみていかがでしたか?

ルーニー
『私が戸惑っていると、いつもライアンが介入してくれたので、新しいことを試すことができました。その点で彼をとても信頼していたし、共演していて心地よかったです。マイケルも一緒に仕事をするのに最高の相手でした。とても心がオープンな人で、前向きに何でも試す準備ができていました』

マイケル
『ルーニーは特別な力を持っています。彼女が単純なことをするときでさえ目が離せません。俳優として羨ましいです。ナタリーともとても仕事がやりやすかったです。誰かと即興で演じるのはストレスがたまることもあるかもしれませんが、ナタリーは最初からあまりにも馴染んでいました』

── ミュージシャンも多くカメオ出演していますが、伝説的アーティスト、パティー・スミスの登場も大きな見どころですね。

ルーニー
『パティーとの出会いは、決して忘れることのできない、信じられないほど特別な体験でした。人生や愛について、彼女の言いたいことを全部聞くことができてラッキーでした。私もステージに立って演奏したのですが、パティーは私が不安になり怖がっていたのを分かってくれて、こう言ってくれました。「ステージで私に向かって歌うだけよ」と』

Photos by Tim Mosenfelder/Getty Images, Gary Miller/FilmMagic

「ソング・トゥ・ソング」
2020年12月25日(金)公開

原題:ソング・トゥ・ソング
アメリカ/ 2017/2時間8分
配給:AMGエンタテインメント
監督:テレンス・マリック
出演:ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマン

© 2017 Buckeye Pictures, LLC

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