前作「ワンダーウーマン」はどんなお話?
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女性だけが暮らす島、セミッシラ。その王女の娘ダイアナ・プリンスは最強の戦士として成長する。そんな彼女のまえにある日、アメリカ人パイロット、スティーブ・トレバーが現れる。彼に、外の世界では第一次世界大戦が起こり人々は憔悴しきっていると聞いたダイアナは世界を救おうと彼と一緒に初めて島を離れる。
見るもの、触れるもの、すべてが新しいダイアナは新しい世界にときめきつつも、悲惨な戦争に胸を痛める。その悲劇を引き起こしているのは戦いの神アレスで、新兵器の開発を急いでいるドイツ軍の総監こそが彼の仮の姿に違いないと確信したダイアナはスティーブが集めた仲間とともに最前線に向かうのだった。
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『ワンダーウーマン』ブルーレイ/ DVD リリース中
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
人類を滅亡の危機に陥れる起業家&自分と同等のパワーを持つ敵と究極の対決
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2017年世界中で大ヒットを記録した「ワンダーウーマン」(原作はウィリアム・モールトン・マーストン原作によるDCコミック)の映画第二弾がいよいよベールを脱いだ。
主演のガル・ガドット、クリス・パイン、監督のパティ・ジェンキンスが続投する。今回は前回の第一次世界大戦時から1980年代に舞台を移して最強戦士ワンダーウーマンが、謎のストーンが持つパワーによって人々の欲望を事業に変える起業家の陰謀とワンダーウーマンと同等のパワーを持つ強敵チーターに立ち向かう。
共演は「マンダロリアン」のペドロ・パスカル、「ブライズメイズ/史上最悪のウェディング・プラン」のクリステン・ウィグら。前作からはヒッポリタ役のコニー・ニールセンとアンティオペ役のロビン・ライトも再登場する。音楽は「ブレードランナー2049」のハンス・ジマーが担当。ワンダーウーマンが新たに着用するゴールドアーマー(金の鎧)などゴージャスな衣装を担当したのはリンディー・ヘミング。
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真のヒーローだけが着用できるゴールドアーマー
復活したスティーブと共に世界崩壊のピンチを食い止めようとするワンダーウーマン
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ワンダーウーマンのスーパーパワーに衰えが…?
1984年、ワンダーウーマンことダイアナ(ガル)は、ワシントンDCのスミソニアン博物館に勤務しながら、今も人々のために悪と戦っていた。この時代、アメリカは富や権力、名声が金を積めば手に入ると思われるような物質の時代。
そこに目を付けたブラック・ゴールド社を立ち上げたのはマックス・ロード(パスカル)という野心的な起業家。彼はダイアナの務める博物館に収納されたある秘宝に目を止めていた。
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マックスが手に入れたのは恐ろしい“ドリーム・ストーン”
一方ダイアナと同じ職場で働く地味なバーバラ(クリステン)は、完璧なダイアナに秘かに憧れ、内気な自分をもっと強くしたいという願望から、マックスのアメリカン・ドリームを邪悪なパワーに変える恐ろしいビジネスに乗せられた一人だった。マックスは人の欲望を操る〝ドリーム・ストーン〞をバーバラを利用して博物館から入手し、恐ろしい野望を企んでいた。
やがてバーバラの願望はマックスの手によって増大していき、最終的に彼女はワンダーウーマンを脅かす強力なパワーを持った恐るべき敵〝チーター〞となってしまう。この騒動の最中、ダイアナはかつて命を落としたはずの恋人スティーブ(パイン)が思いがけず現代に甦ったことを喜びながらも、マックスによって引き起こされた世界の崩壊を止める戦いをスティーブと共に繰り広げていく。
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外からは形が見えない飛行機 インビジブル・ジェット
本物のヒーローだけに与えられた数々の武器
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ヘスティアの縄で変身したバーバラと戦うワンダーウーマン
- 〈ゴールドアーマー〉真のヒーローにしか纏うことのできない特別な鎧。
- 〈ガントレット〉破滅不可能な不滅の盾で作られたブレスレット
- 〈ティアラ〉敵に向って自由自在に飛ばすことができる長距離用の武器
- 〈ヘスティアの縄〉別名・真実の投げ縄。敵への攻撃だけでなく空中高速移動に使える。
- 〈盾〉弾丸も跳ね返す強力な武器
- 〈ゴッドキラー〉女神アテネによって作られた剣
公開までの複雑な道のり
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一時は劇場公開も危ぶまれたが……
2020年のハリウッド映画は新型コロナ抜きには語れない。多くの作品が大きな影響を受けたが、『ワンダーウーマン1984』もその1本。当初の全米公開日は2020年6月5日( 日本は12日)だったが、それがまず8月14日に延期された。
監督のジェンキンスはこのとき「大スクリーンで観るために作った映画。私はシネマの力を信じている」とコメントしたものの、一向に収まらないコロナと一向にオープン出来ない劇場のために再び10月2日(日本は9日)に延期。そして、ついに12月までずれ込んでしまったのだ。
アメリカではワーナーとHBOの新ストリーミングサービス、HBOMaxで配信され、それと同時に劇場公開もされるという前例のない新しいスタイル。劇場が稼働していて、HBOMaxが導入されていない日本の場合は劇場でのみ公開される。配信&劇場公開。この形式が好評なら、アフターコロナのハリウッドのスタンダードになるかもしれない?
「ワンダーウーマン 1984」
2020年12月18日(金)公開
原題:ワンダーウーマン1984
アメリカ/2020/2時間31分
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ペドロ・パスカル、クリステン・ウィグ
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