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初対面だけど初対面じゃない!?“最高の相棒”名もなき男とニール
「TENET テネット」の魅力の一つともいえるのが、名もなき男とニールの関係性。彼らの会話や行動に注目しながら見直すと、より作品に入り込めること請け合いです。
1.ムンバイのヨットクラブ
“初対面”で相手の好みを知っているニール
すでにキエフのオペラハウスで接触があった、名もなき男とニールだが「初対面」として挨拶を交わすのが、ムンバイのヨットクラブのロビー。ここでニールは自分にウォッカトニック、名もなき男にダイエットコークを注文する。
名もなき男が任務中にアルコールを飲まないことを、すでにニールは知っていた。このやりとりから、2人の関係が深く、これが初対面ではないことを想像させてくれる。
2.オスロ空港の金庫室
逆行する相手との戦いから見えるアプローチ
名もなき男とニールが、最初に綿密な計画を進行させるのが、オスロ空港の金庫室。ここで名もなき男がエスプレッソを頼むのは謎だが、この後の2人の冷静な仕事ぶりがカッコいい。
しかし時間逆行の回転ドアから敵が現れたことで、名もなき男はパニくりながら戦いを強いられる。ニールはこの顛末を予想していたと考えると、2人のアプローチの違いをより楽しめるはず(後半、再び同じ場面での逆行展開で、その違いがさらに明らかに)。
ひと仕事を終えた後、ジャケットを脱いでYシャツ姿で語り合う彼らのリラックスした表情も味わい深い!
3.巡航船
ニールのさりげない一言と胸にしみる表情
時間の逆行を使ってキャットの大ケガを治した後、沖を行く巡航船で彼女と最後の計画を打ち合わせる、名もなき男とニール。ここでニールはさりげなくキエフのテロの件などを口に出し、「どうしてそれを知ってるんだ?」と名もなき男に詰め寄られるも、真相を語らないように話をそらす。何気ない会話のシーンだが、ここでのニールの表情はラストに通じているようでやけに切ない。
4.クライマックス
「テネット」のテーマが込められた最後の別れ
ニールの行動で世界の終末を防ぐことができたクライマックスで、ようやく彼は、名もなき男に頼まれて未来から来たことを告白する。ニールはさらに「これは素晴らしい友情の終わりだ」と言い残し、二度と会えない2人の運命に、観ているわれわれの涙腺もユルんでしまった。その直前にニールがこんなことを言う。「キャットに会いにロンドンへ行かないのか? 遠くから見るのも?」。名もなき男はその場で否定するも、結局、遠くからキャットと息子のマックスを守ることになる。もしニールがマックスなら、自分に会いに来てほしいと伝えたかったのかも!?
\ココにも注目!/
クールに崩すニールのファッション
きちっと決めたスーツだけでなく、ちょっと崩したファッションがニールの持ち味。ムンバイではリゾート向きのスーツを着ているが、ちょっと薄汚れた感じで地元っぽさを出している。ジャケットと長いスカーフや、ブラックシャツとネクタイの組み合わせは、ロバート・パティンソンが身に着けると、やけにクール。この衣装へのこだわりも特典映像で解説されている。
「TENET テネット」ブルーレイ&DVDセット
2021年1月8日(金)発売
発売:WBHE
販売:NBCユニバーサル
価格:4,527円+税(3枚組/ボーナス・ディスク付)、【初回仕様】4K ULTRAHD&ブルーレイセット=8,164円+税(3枚組/ボーナス・ディスク&ブックレット付)/デジタル配信中
特典:メイキング・オブ・テネット(75分)、予告編集(9分)
Tenet (C) 2020 Warner Bros. EntertainmentInc. All rights reserved.
新たに日本語吹替版を収録!
ジョン・デヴィッド・ワシントン演じる主人公の名もなき男をチャドウィック・ボーズマンの吹替で知られる田村真、その相棒でロバート・パティンソン演じるニールを「おそ松さん」「鬼滅の刃」の櫻井孝宏が担当している。