70年も続く『SCREEN映画大賞』には数々の記録が生まれています。映画ファンなら知っておきたいトリビアを披露しましょう。

最後にベストテンに入ってから次にベストテンにカムバックするまでの期間が最も長かったスターは?

50年代に彗星のように登場し、70年代に人気復活したジェームズ・ディーン

『エデンの東』(1955)などで知られるジェームズ・ディーンは第5回で1位、第6回で3位に入った後、ベストテン入りしていなかったが、60年代を飛ばして、70年代の第27回になって21年ぶりに10位に復活。これは彼の出演作がリバイバルされ、再評価されたためと思われる。

また女優では『風と共に去りぬ』(1939)のヴィヴィアン・リーが、第1~ 5回に連続テン入りの後、第25回に20年を経て7位に復活した。この二人はリバイバルやテレビ放送などで再び人気復活したが、ドリュー・バリモアは『E・T』(1982)で子役時代に初ベストテン入りしたものの、次にテン入りしたのは、すっかり成長して人気女優になった17年後だった。

ヴィヴィアン・リー

ドリュー・バリモア

実は一度もベストテンに入っていない有名スターは?

世紀のセックス・シンボルと呼ばれ謎の死を遂げたマリリン・モンロー

画像: 世紀のセックス・シンボルと呼ばれ謎の死を遂げたマリリン・モンロー

1962年に急死したセクシー女優マリリン・モンローは、50年代を中心に世界中の誰もが知っている人気女優だったが、『七年目の浮気』(1955)『お熱いのがお好き』(1959)などのヒット作が公開された時もテン入りしていない。

当時、日本では彼女のセクシーな個性があまり好まれていなかったせいかもしれない。彼女の最高順位はなんと亡くなって十数年後の11位。皮肉なことに死後になって彼女の女優としての真価がファンに認められたようだ。

マリリンはテン入りしなかったが、セクシー女優としてよく彼女(MM)と比較されるブリジット・バルドー(BB)、クラウディア・カルディナーレ(CC)は何度もテン入りしている。ちょっとマリリンが可哀想……?

ブリジット・バルドー

クラウディア・カルディナーレ

最もベストテン入りした回数が多いシリーズ映画は?

映画史に残る長寿シリーズの『007』&『スター・ウォーズ』

画像: 『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)

『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)

シリーズ映画で最も多くベストテン入りしたのは、まず『007』で、第2作『007危機一発』(1963)(後に『ロシアより愛をこめて』に改題)を筆頭に、現時点の最新作『スペクター』(2015)まで24作中9作。次回の『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で記録更新か? 

画像: 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)ディズニープラスで配信中 © 2021 TM & © Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)ディズニープラスで配信中

© 2021 TM & © Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

同じく『スター・ウォーズ』も最初の『エピソード4』(1977)から『スカイウォーカーの夜明け』(2019)まで9本が全てテン入り(内3作が1位)。ちなみにアナザー・ストーリーの『ローグ・ワン』(2016)を入れると10作に。

『SW』同様、シリーズ全作がテン入りしたのは『ハリー・ポッター』シリーズの8作品(内4作が1位)。スピンオフの『ファンタスティック・ビースト』(2016)シリーズ2作もテン入りしていて、これを含めば10作になる。

Photos by Getty Images

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