2017年に放送された人気連続ドラマ最終話のラストから半年後を描いた劇場版『奥様は、取り扱い注意』。
本作で“元特殊工作員の妻”と“公安エリートの夫”という最強夫婦を演じた綾瀬はるかと西島秀俊のSCREEN ONLINE単独インタビューをお届けする。

ーーここからはSCREEN ONLINE読者に向けてお2人の好きな作品をご紹介していきたいのですが、最近オススメの洋画や海外ドラマを教えて頂けますか。

西島「僕は前にお話しした『コブラ会』ぐらいで、最近は観たい海外ドラマがあってもなかなか時間がないんです。『コブラ会』もシーズン1しか観てないですし」

綾瀬「『コブラ会』ってどういうドラマ?」

西島「80年代に公開された『ベスト・キッド』っていう映画の34年後を描いたドラマシリーズで、当時の役者が同じ役を演じてるんだよ」

ーー以前、西島さんがオススメされていたので拝見したら、凄く面白かったです。

西島「ほんとですか! 楽しんで頂けたなら良かったです」

綾瀬「前に兄ちゃんに教えてもらった『ザ・レイド』みたいな感じ?」

西島「いや、もっとコメディ寄り」

綾瀬「『ザ・レイド』は凄く面白くて好きだった! 『コブラ会』も気になるから観てみようかな」

西島「それなら『ベスト・キッド』から観て。ジャッキー・チェンがリメイクしたやつじゃなくて1984年のほうだからね」

綾瀬「わかった! 兄ちゃんのオススメの映画は何かある?」

西島「僕はここ最近ハードな撮影が続いていたので、元気出さなきゃと思って『男たちの挽歌』を見直しました。この映画は今までに何回観たかわからないぐらい好きで」

ーージョン・ウー監督の作品ですよね。どんなところがお好きなんですか?

西島「冒頭からラストまで完璧な作りなので、何度観ても飽きないです。とにかくチョウ・ユンファがめちゃくちゃカッコよくて、この映画を観ると“チョウ・ユンファに会いたい!”と思うぐらい最高なんです」

綾瀬「今度観てみるね」

西島「今ではジョン・ウー監督作品お約束の2丁拳銃のシーン、僕は『男たちの挽歌』で初めて観たのですが、いつか僕も2丁拳銃を撃つシーンにチャレンジしてみたいと思っています」

画像4: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

ーー西島さんが2丁拳銃を撃つシーンが未経験なのは意外でした。

西島「やはり2丁拳銃と言えばジョン・ウー監督なので、なかなか他の監督の作品で取り入れるのは難しいのではないかと。はるぼうはオススメの映画ある?」

綾瀬「昨年の自粛期間中に、ポン・ジュノ監督の作品をほぼ全部観ました。過去作品で面白いのも沢山あったんですけど、私は『パラサイト 半地下の家族』が一番好きでした。あとドラマだと『ウォーキング・デッド』にハマってました(笑)」

西島「全部観たって言ってたよね?」

綾瀬「最新シーズンの10の16話まで全話観ましたよ!」

西島「すごくないですか? どれだけ寝ないで全話観たの?と思いますよね(笑)」

ーー実は私も『ウォーキング・デッド』に昔ハマりまして、それ以来全シーズン観ているので一気に観てしまう気持ちがわかります(笑)。

綾瀬「嬉しいです。私は母親にも薦めたんですけど、見事にハマってました(笑)」

西島「お母さんも『ウォーキング・デッド』観たの? ゾンビだよ?」

綾瀬「うん、確かに一人で夜観るのが怖くて、私は夕方ぐらいまでで一旦止めてたの。そしたら母親から“ゾンビ全然平気! 朝4時まで観て、もうシーズン2に入ったよ”って連絡がきて(笑)」

西島「お母さん凄いな(笑)。人間ドラマも結構エグいのに…」

綾瀬「そうそう! 最初は好きなキャラクターだったのにだんだん嫌いになったり」

西島「逆に嫌いなキャラクターが意外と良い人で好きになったりね」

ーー最初は悪役っぽかったダリルは途中から優しいキャラクターになっていって、今や大人気ですしね。

綾瀬「ダリルいいですよね」

西島「ダリルはみんな好きですよね」

綾瀬「あとグレンも好きでした」

画像5: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

ーーネタバレしてはいけないので詳しいことは言えませんが、好きなキャラクターができてしまうと見続けるのがだんだん辛くなってきませんか?

綾瀬「辛くなりますね。とあるキャラクターが死んでしまった時はショックで…一日空けてから続きを観ました」

ーー西島さんは最新シーズンまでご覧になったんですか?

西島「僕は途中で観るのをやめてしまいました」

綾瀬「なんでやめちゃったの?」

西島「確か、日本刀を持った女の人が出てきて…」

綾瀬「ミショーンだね」

西島「そう。ミショーンが両腕と顎のないゾンビを2体連れて出てきたシーンで“凄いのきたな〜!”って(笑)」

ーーそれはシーズン2の最終話ですね(笑)。

綾瀬「めっちゃ最初のほうじゃん(笑)」

西島「さっき言ったシーンで満足して観るのをやめた(笑)」

綾瀬「観るのをやめてから時間が経っちゃうと続きはもういいかと思うのはわかる」

ーー3月1日からシーズン10の追加エピソードの放送も始まります。(取材は2月に行われた)

西島「まだ続いてるんですね(笑)」

綾瀬「でもだんだん話が行き詰ってきた気がします」

西島「好きなの? 嫌いなの? どっち?(笑)」

綾瀬「リックも出てこなくなってしまいましたし…」

ーーリックは映画版で帰ってくるそうです。

綾瀬「え! 映画化するんですか? べつに映画にしなくてもよくないですか?」

西島「はるぼう…これ…(→『奥様は、取り扱い注意』のチラシを見せながら)」

綾瀬「あははははは!! 違うの! シーズン10まで観たのに映画まで引っ張らなくてもと思って(笑)」

西島「確かにね(笑)」

綾瀬「でも大きなスクリーンであの世界観を楽しめるなら映画館で観たい気もする」

西島「きっと『奥様は、取り扱い注意』も、そういう気持ちで映画館に観にきてくださる方が沢山いるはずなので、是非大きなスクリーンで思いっきり楽しんで頂きたいです」

綾瀬「スカッとする映画になっていますので、是非ご覧頂けたら嬉しいです」

画像6: Photo by Tsukasa Kubota

Photo by Tsukasa Kubota

(インタビュアー・文/奥村百恵)

★綾瀬はるか
スタイリスト:椎名直子(Tiber Garden)
ヘアメイク:中野明海
★西島秀俊
スタイリスト:カワサキタカフミ
ヘアメイク:亀田雅

<STORY>
元特殊工作員だった過去を持つ専業主婦・伊佐山菜美(綾瀬はるか)と、実は現役の公安警察であり菜美を監視する優しい夫・伊佐山勇輝(西島秀俊)の二人は、桜井久実と裕司に名前を変えて、小さな地方都市・珠海市で新しい生活を始めていた。実は半年前、ある出来事がきっかけで菜美は記憶喪失になっていたのだった…。

劇場版『奥様は、取り扱い注意』
3月19日 (金) 全国公開
監督:佐藤東弥
原案: 金城一紀
脚本:まなべゆきこ
キャスト:綾瀬はるか 西島秀俊
     鈴木浩介 岡田健史 前田敦子
     みのすけ セルゲイ・ヴラソフ 中林大樹
     浅利陽介 やしろ優 渕野右登 イゴリ
     鶴見辰吾 六平直政 佐野史郎
     檀 れい 小日向文世
配給: 東宝
©2020映画「奥様は、取り扱い注意」製作委員会

画像: 劇場版『奥様は、取り扱い注意』予告【2021年3月19日(金)公開】 youtu.be

劇場版『奥様は、取り扱い注意』予告【2021年3月19日(金)公開】

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