リンゼイ・ワグナーが参加するファン歓喜のオンライン・イベント開催
1970年代のテレビ界で一世を風靡したドラマ『バイオニック・ジェミー』が、海外ドラマ専門チャンネルAXNで放送中。これを記念して、なんと主人公のジェミー・ソマーズを演じたリンゼイ・ワグナーが参加するオンライン・ファンイベントが3月27日に行なわれた。
『バイオニック・ジェミー』は77年に日本で放送され、あっという間にお茶の間で人気を獲得。特に当時の若者たちに圧倒的な人気を誇り、日曜夜の放送を見た学生たちが、月曜の教室内でジェミーの活躍を語り、話題を独占したもの。
事故によって瀕死の重傷を負ったジェミー・ソマーズは、サイボーグ化手術を受けたことから、100キロを超える猛スピードで走り、右腕で自動車を持ち上げられるほどの怪力、遠くで話す小声も聞き取れる聴力を持つように。こうしたバイオニックパワーを身に着けた彼女は、表向きは学校の教師をしながら、科学情報機関OSIの特別メンバーとして大活躍をくり広げる……という内容で、男子も女子もジェミーの魅力の虜になり、演じるリンゼイは一躍トップスターに!
そんなリンゼイが時を越えて日本の熱いファンのために特別イベントを開催。今も変わらぬ美しさで現われた彼女はオンライントークでファンの質問に答え、貴重なメッセージを送ってくれた。
熱~いファンからの質問にリンゼイが自ら回答!
「この時間を皆さんと共有できて本当にうれしいです。長い間ジェミーと私を愛してくださることに感謝です。初めて日本語吹替え版を聞いた時、私と違ってハイトーンボイスだったことを思い出したわ(声を演じたのは田島令子)。そして日本のチョコレートのコマーシャルにも出たのよ。直接皆さんを目にすることが出来なくて残念ですけど、多くの方が見てくれていると聞いています。実際にお会いして話したかったわ!」と日本に対する思い出と共にうれしい挨拶をしてくれた。
ファンたちからの質問に答えるコーナーでは、まず誰もが思い出すジェミーの驚異的なジャンプ・シーンについて。何度も登場するスーパーパワー・シーンだが、あの名シーンを演じた時の思い出は?
「皆さんが見ているシーンの印象と、実際に撮影しているものはちょっと違うかもしれませんが、主に三つに分けて撮影しました。一つ目は私が走ってテイクオフする瞬間を撮影し、ジャンプするところをトランポリンを使って撮影、そしてスタントダブルの人が高い所から飛び降りるアクションを逆回しする映像と私が着地する映像を合成して、完成するんです。このシーン撮影でけがをしたことはないんです。でも岩を破壊するシーンで、フェイクの岩の素材が乾かないうちに叩いて、ちょっと怪我したことはありました(笑)」と懐かしそうに振り返ってくれた。
もうひとつファンの印象に残っているのは、騒いでいた学校の生徒の前で分厚い電話帳を涼しい顔をして素手で引きちぎってみせて、呆気にとらせるシーンについて。
「あれは当時も大反響でしたね(笑)。でも私と監督やプロデューサーたちがいつも話し合っていたのは、ジェミーの人間らしさを見せようということでした。近年の映画の筋肉隆々なスーパーウーマンたちとはちょっと違って、ジェミーの思いやりとか人間性を大切に描こうと決めていたことを思い出します」と答えてくれた。