「42 世界を変えた男」(2013)
〜About Movie〜
黒人初のメジャーリーガー、J・ロビンソンの実話を基に映画化。タイトルの「42」は彼の背番号で、大リーグ全球団の永久欠番になっている。ロビンソンを見出したGM役でハリソン・フォードが共演。
あえて抑えた演技で主人公の信念を表現した初主演作
メジャーリーグで初めての黒人選手として、今なお世界中から讃えられている、ジャッキー・ロビンソン役。チャドウィックをスターにした記念碑的作品でもあり、どこか初々しくも、未来に不安を抱いたような表情が、白人だらけの世界で孤独と闘うロビンソンの運命にぴたりとハマっている。
こうした役どころでは熱演が印象に残るが、本作のチャドウィックはあえて感情を押し殺す演技も多く、その分、ロビンソンの信念が強く伝わってくる。
「ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」(2014)
〜About Movie〜
伝説のソウルシンガー、ジェームス・ブラウンの半生を描いた伝記映画。当時ライバル関係にあったミック・ジャガーが製作に名を連ねている。自然と体が動いてしまうような白熱のライブシーンは必見!
等身大のカリスマシンガーぶりに感情移入必至
チャドウィック自身、インタビューで「キャリアの中で最も肉体的にハードだった」と語っているとおり、カリスマシンガー、ジェームス・ブラウンのステージパフォーマンスの「再現度」に驚くばかり。
しかしこの作品で印象に残るのは、トップシンガーになるまでの若き日の葛藤や、バックステージでみせる不安な素顔。そうした等身大の姿に観ているこちらも感情移入してしまう。出演作の中では、最も多面的な魅力を発揮しているかも。
「ブラックパンサー」(2018)
〜About Movie〜
超文明国ワカンダの主とブラックパンサーという二つの顔を持つ若き国王の活躍を描く、MCU初の黒人ヒーロー作品。全米歴代興収4位のメガヒットを記録、アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされた。
世界中のマーシャルアーツを体得して臨んだ代表作
誰もがチャドウィックの代表作と認める、最大の当たり役。ワカンダの若き国王として、つねに高貴なムードと野心、弱き者への優しさを漂わせ、クライマックスの力強い演説シーンでは観る人すべての心を震わせた。
アクションヒーローを演じるにあたり、柔術や合気道といった伝統的な武道のほか、世界各地のマーシャルアーツをトレーニングして、さまざまな技を体得したチャドウィック。演技とは、肉体全体の自由な動きであることを証明した。
「ブラックパンサー」ディズニープラスで配信中
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