オゾン監督が17歳の時に感銘を受けた小説を、35年の時を経て映画化した本作。第一弾予告は公開されるや、16mmフィルム(※8mmとの記述がありましたが、誤りであることが判明したため修正いたしました。)撮影による鮮やかな色使いと80年代の楽曲が醸し出すエモーショナルな雰囲気がSNSを中心に話題を呼んだ。
この度解禁されたのは、少年たちの美しくも切ない世界観を切り取った場面写真全9点。
颯爽とバイクで風を切るダヴィドの肩にちょこんと顎を乗せ、初恋の喜びを噛みしめるように頬を寄せるアレックスの姿や、夕日を眺めながらのバックハグ、クラブやジェットコースター、セーリングを楽しむデートシーン等、ティーンエイジャーならではの無邪気さと親密な空気が漂う、眩暈がするほどのときめきに満ちた恋の瞬間が映し出されている。
映画化にあたり、「青春映画の約束事に沿って撮影することが、私にとって重要だった。少年2人の恋愛に皮肉なんか一切加えず、古典的な手法で撮って、世界共通のラブストーリーにした」と語るオゾン監督は、原作に感銘を受けた当時の感情を投影しながら、誰しもに訪れる初恋の衝動を圧巻の映像美と巧みな演出で鮮やかに映し出す。
「大事なのは2人の信頼関係を見せること、僕が10代の頃に感じたことを表現することだからね。」
⼈⽣を揺るがすほどの初恋に喜び悶え苦しむ純真な少年アレックスを全⾝全霊で演じるのは、オゾンに「リバー・フェニックスの再来」と言わしめた注目の新鋭フェリックス・ルフェーヴル。
また、アレックスを虜にする魅力と野心に満ちた少年ダヴィドには、フェリックスと同じくフランス映画界から高い注目を浴びるバンジャマン・ヴォワザン。
2人の破裂しそうな初恋の衝動が押し寄せる
純度100%のラブストーリー『Summer of 85』は8月20日公開
Summer of 85
8月20日(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
<STORY>
セーリングを楽しもうとヨットで一人沖に出た16歳のアレックス。突然の嵐に見舞われ転覆した彼を救助したのは、18歳のダヴィド。二人は急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれる。アレックスにとってはこれが初めての恋だった。互いに深く想い合う中、ダヴィドの提案で「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる二人。しかし、ダヴィドの不慮の事故によって恋焦がれた日々は突如終わりを迎える。悲しみと絶望に暮れ、生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった─。
© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
配給:フラッグ、クロックワークス