『ディーン、君がいた瞬間』(2015)
デニス・ストック
デビュー間もないジェームズ・ディーンと彼の貴重な写真を撮影したカメラマンの友情を綴った伝記映画。監督は写真家でもあるアントン・コービン。
ジェームズ・ディーンがNYタイムズスクエアを肩をすくめて歩く有名な一枚を撮ったのがロブ演じるカメラマン。デイン・デハーン演じるディーンの才能にいち早く目を付け、密着撮影したデニスをニュートラルかつ的確な演技で魅せる。主演も助演も自在なのが強み。
『悪魔はいつもそこに』(2020)
プレストン・ティーガーディン
トム・ホランド、セバスチャン・スタン、ミア・ワシコウスカら豪華俳優陣が顔を揃えたダーティな群像劇。腐敗と暴力に満ちた田舎町を舞台に、連鎖する悲劇が描かれる。
中盤で登場するやいなや、うさん臭くてイヤミな香りを充満させる色欲にまみれた外道な牧師役。フリルのシャツだけで不信感が3割増しに。主人公トム・ホランドの妹を、牧師という立場を利用して言葉巧みにかどわかす彼に天罰が下ることを願わずいられない。
Netflix映画『悪魔はいつもそこに』独占配信中
『TENET テネット』(2020)
ニール
“時間の逆行”をテーマにしたクリストファー・ノーラン監督の最新作。コロナ禍の昨夏に公開へ踏み切り、全世界興収3億6000万ドル超を記録した。
主人公の協力者として要所要所で印象的に登場する。ニールの背景は不明だが頭脳明晰かつクール、時に和やかで頼れる雰囲気は抜群。物語が進むにしたがって明らかになる真相と、彼の役どころの重要性を理解した際に訪れる深いカタルシス。ラストの姿が胸を打つ。
『ライトハウス』
2021年7月9日(金)公開
イーフレイム ・ ウィンズロー
舞台は孤島の灯台、登場人物はほぼ二人という張り詰めたシチュエーションを全編モノクロで描写。ロバート・エガース監督も絶賛する、苦悶と怒りに満ちたロブの演技はまさしく新境地。
高圧的なベテランとその下で働く無口な新人というふたりの灯台守の衝突と、狂気に飲み込まれていく様を描いたスリラー。ウィレム・デフォーとのふたり芝居で魅せるロブの鬼気迫る表情に圧倒! モノクロ映像の中、どこか端正なクラシック俳優のような趣を見せる。
\気になる今後の最新作!/
『ザ・バットマン』
ブルース・ウェイン/バットマン
『ザ・バットマン』(2022年3月4日全米公開予定)を撮影中のロバート・パティンソン。右はペンギン役のコリン・ファレル
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