さまざまなテーマでご紹介をした心に響く映画の名セリフ特集。特集の最後となる今回は、SCREEN4月号で募集した読者の皆さんが心に残っている名作映画の名セリフ選を発表します。やはり映画ファンの選んだセリフこそが真の名文句! といえるのでは?(イラスト・大越まどか/デジタル編集・スクリーン編集部)

まずは選んだ人の多かったトップ10!

AFI(アメリカン・フィルム・インスティテュート)とは?
2005年、1500人以上のアメリカの映画関係者たちが映画史に残る名セリフ100を選出した。それがAFI(アメリカン・フィルム・インスティテュート)による「アメリカ映画の名セリフベスト100」The 100 Greatest Movie Quotes of All Timeだ。

第10位 “俺は世界の王者だ!”

『タイタニック』(1997)ジャック・ドーソン/レオナルド・ディカプリオ

AFI 100位

第9位 “大いなる力には大いなる責任が伴うんだ”

『スパイダーマン』(2002)ベンおじさん/クリフ・ロバートソン

AFI 圏外

第8位 “君たちの未来はまだ書かれていない。これから作るんだ”

『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990)ドク・ブラウン/クリストファー・ロイド

AFI 圏外

SCREEN読者からのコメント
若い世代に向けて贈る言葉として素晴らしい。(62歳・男性)

第7位 “フォースと共にあらんことを” 

『スター・ウォーズ』シリーズ、ハン・ソロ/ハリソン・フォードほか

AFI 8位

第6位 “ボンド、ジェームズ・ボンド”

『007』シリーズ、ジェームズ・ボンド/ショーン・コネリーほか

AFI 22位

第5位 “君の瞳に乾杯”

『カサブランカ』(1942)リック/ハンフリー・ボガート

AFI 5位

SCREEN読者からのコメント
若いときに好きだった人に言いたかった。(79歳・男性)

第4位 “愛とは決して後悔しないこと”

『ある愛の詩』(1970)ジェニファー/アリ・マッグロー

AFI 13位

SCREEN読者からのコメント
純粋でひたむきで芯の強さを感じる。(60歳・女性)

第3位 “人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまで中身はわからない”

『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)フォレスト・ガンプ/トム・ハンクス

AFI 40位

SCREEN読者からのコメント
人生って、まさにその通り。感動しました。(28歳・男性)

第2位 “アイル・ビー・バック”

『ターミネーター』(1984)T-800/アーノルド・シュワルツェネッガー

AFI 37位

SCREEN読者からのコメント
とにかくかっこいい。映画史に残る最高のセリフです!(13歳・女性)

第1位 “明日は明日の風が吹くわ”

『風と共に去りぬ』(1939)スカーレット・オハラ/ヴィヴィアン・リー

AFI 31位

SCREEN読者からのコメント
気持ちを切りかえて前進しようとする言葉にぐっと来た。(24歳・女性)

画像: 『風と共に去りぬ』(1939)スカーレット・オハラ/ヴィヴィアン・リー

映画ファンの心に残る映画の名セリフは一体何? 本誌読者が選んだものはどれも感動的だったり、誰でも聞いたことのあるものだったりする中、1番票数を集めたのは、1939年の名作『風と共に去りぬ』のラストでヒロイン、スカーレットが口にする「Tomorrowis another day」だった。

直訳すれば“明日は別の一日”で、今は(愛するレットに去られて)悲嘆に暮れているスカーレットが、明日になれば何か別の考えが浮かぶものと立ち上がる決意を表すもの。これを字幕では“明日は明日の風が吹くわ”と訳したものが、原文を越えて日本のファンにはおなじみ。

同様に4位『ある愛の詩』(1970)の“愛とは決して後悔しないもの”も、5位『カサブランカ』(1942)の“君の瞳に乾杯”も日本風に多少アレンジした字幕が一世を風靡したもの。これらは時代を越えて日本人の脳裏に焼き付いた翻訳の好例だろう。

2位の“アイル・ビー・バック”も『ターミネーター』(1984)という映画を越えて、主演アーノルド・シュワルツェネッガー自身の決め台詞として有名になってしまった言葉。人気シリーズお決まりの文句、“ボンド、ジェームズ・ボンド”(『007』)や“フォースと共にあらんことを”(『スター・ウォーズ』)もやっぱりのトップ10入りだった。

惜しくもトップ10に入らなかったセリフでも、過去の名作から近年のヒット作までファンのこだわりや映画愛が感じられるものばかり。あなたはこれらのうちどれだけのセリフを知っていただろうか?

This article is a sponsored article by
''.